外国語の作文を苦手にしている人へ 主な原因3つと対処法 | Kazuのかんたんドイツ語 【文法・語法・会話】

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ドイツ語は難しい?いえいえ、実は英語よりも簡単です。挨拶・発音・数字から、ドイツ語を簡単に分かりやすく解説します。単語の増やし方、動詞・前置詞の格支配や名詞の性の学び方も解説していきます。マルチリンガルの私が、外国語一般の学習方法についても紹介します。

英作文に限らず、外国語の作文を苦手にしている人。

 

上達する上で、いくつかカギになる部分があって…

1:表現・単語がそもそも引き出しにあるのか?

2:日本語ではなく、外国語での発想ができるのかどうか?

3:文章の展開の仕方を理解しているのか?

 

この3つが重要だと、私は感じています。

1番・2番は非常に関連性の強い話です。日本の環境ですと、この2つは特に重要な話です。

 

ただ、外国で作文が苦手という人を見かけると、3番が原因として見逃せない所があります。

それぞれについて順番に話をしていきます。

 

1:表現・単語がそもそも引き出しにあるのか?

 

そもそも表現する単語が出てこないというお話。

それは、単純に言葉のインプットが足りないだけです。

 

ある程度、基礎があれば、ある程度、言い換えなどで対処できる内容なのです。

TOEICで3000語とは言われていますが、正直な所、そんなにいりません。

肌感覚で言えば、2000語程度あれば、だいたいの場面では対応できます。

 

と言うことは、実際、英語表現自体を身に付けていく必要があるという話になります。

 

要は、英文を音読すること、知らない単語の使い方を辞書や実際の英文から覚えること。

この2点に尽きます。

 

 

2:日本語ではなく、外国語での発想ができるのかどうか?

 

これは日本での学習環境や、翻訳ベースの話ですが、流暢な日本語を英語・ドイツ語に直そうとすると、結構苦労します。

 

先日も少しお話しましたが…

 

 

特に語順が日本語と違う言語の場合は、最後まで話を聞かないと訳せません。

また、日本語だと主語がわかりにくいとか、あいまいな表現が多いために、どういう意味合いで言っているのか、確認が必要なケースも少なくありません。

 

日本語の表現がそのまま別の言語に直せる訳ではないのです。

 

英語を例に取れば、最初は…

誰が(S主語)」「どうする(V動詞)」「何を(O目的語)の要素が、何なのか見極める必要があります。


流暢な日本語を英語に直そうとした時には、日本語を、英語で表現しやすい日本語に直す「和文和訳」が必要なケースも出てきます。

もっとも、慣れれば瞬時にそれをやることもできますが、慣れないうちは、どうやったら英語に直しやすいのかと日本語に取り組むのも人によってはありかも知れません。

 

1番で話した、

英文を音読すること、知らない単語の使い方を辞書や実際の英文から覚えること

この方法は直接その言語を習う環境では絶対的な方法です。

 

ただ、何か日本語を介している人は、どういう構造の言語なのか、感覚で分かるようになるまで分析することも、方法としてありです。

 

例えば、大学入試で、京都大学の2次試験の英作文は、どういう発想で英語を使えばいいのか分かるという意味では、非常に良い問題が並んでいます。

京大と言うとびびる人が多いですが、良い発想の練習にはなります。

もちろん、全員やれとは言いませんし、ある程度の文法・語法的な基礎(A2~B1程度)がないと、つらい方法ですけれども。

 

それよりは、1で案内したような、英文に触れる中で語順を身体に染み込ませる方法をオススメします。

 

 

3:文章の展開の仕方を理解しているのか?

 

これが一番の問題かも知れません。

1番・2番の内容は、(日本での)試験を前提に話をした内容でも通じる話です。

 

ただ、3番目は実際に外国語を使って何かする上では非常に重要な要素です。

そして、少なくともドイツ語圏でのドイツ語関係の試験では、ドイツ語の作文を書く上で、文章の展開能力は非常に重要です。

 

英語でも、おそらく同様の能力は求められるでしょう。

 

○ 結論を言う

○ 論拠を言う

○ まとめる

 

例えば、この流れを元に文章が書けるのか、と言われた時に、これはある程度慣らされていないと難しい訳です。

 

ここまでカッチリした文章でなくてもいいです。

自己紹介とかで、自分が何を話したいのか、自分がどういう人間なのか、自分の「何を話す」のか、という部分が非常に希薄な人が少なくないのです。

 

そこを抜きにして、外国語の勉強をしたって、面白くないと思いますよ。

だって、相手に伝えたいことがあって、それを伝えることが本当に大事なのですから。

 

テストで点を取ることが目的なら別にいいんですが、でも、それはただの自己顕示欲を満たしているだけではないんでしょうかね?

 

もちろん、大学の入学資格のためにとか、移民としてのスコアのためにとか、目的があって試験を受けるのであればいいです。

あるいは自分の力を試したいという気持ちも分かります。

 

ただ、自己顕示欲のためだけであれば、正直どうなの?と私は感じます。
 

もし、このことについて対処する方法があるとすれば、特定の事柄に対して、日本語なら1000字程度、外国語だったら200語程度でいいので、自分の考えについてまとまった文章を書くことです。

 

そのように使ってこそ、言葉が生きると、私は感じています。

 

 

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