Baseball

2ストライクから、外角低めの「どや顔」で見逃した球。虚しくも判定はストライク。一瞬、球審の顔を見るも"やっちまった"と心で呟きながらベンチへ戻ると、逃げ出したくなるようなどんよりとした雰囲気。 監督の顔を見た瞬間、「おい、打つ気あんのか?」の一言。

あ~ あん時カットしときゃ良かったと思っても、もう次の打席にはあなたの代わりの選手が立つのです。 くさい球はカットする技術と根性が必要です。このカットの技術も練習せずには上手くは行きません。 ただ、学童野球ではあまり「カット」の練習を見ることはありません。 

もちろん難しいコースの球もしっかりと打つ事ができれば問題ありませんが、ギリギリの球を引っ掛けたくないような時や、打ちに行ったがタイミングが合わなかった時など、カットする技術と根性さえあれば次球へのチャンスが生まれます。


■絶対に体を開かない
ホームベースの水平面(投手側)に対して、バットの角度が45度以上になるように意識します。バットの先端付近で擦るような感覚でボールに当たるのが理想的です。守ることは3つ。

図1











1. 体を開かない。
絶対に体を開きません。軸足も回転させず上半身は力を抜く。

2. 手首をかえさない。
左手主導(右バッター)で、手首を反さず投手側へバットを押し出すようにバットの角度を保つ。

3. 当てに行かない。
ボールを意識しすぎると、どうしてもバットに当てに行ってしまいフェアゾーンに入ってしまう可能性があります。 難しい表現ですが、ボールを見すぎないようにします。


万が一スイング動作を開始してからカットする場合は、バットの角度を保ったまま手首をかえさない事でカットする事ができるでしょう。 カットするタイミングが遅れた場合は、グリップを握る力を「フッと」抜くことで対処します。

インコース寄りの球や高めの球など、カットするのが難しい場合もあります。あまり多くの時間は難しいかも知れませんが練習しておくと必ず役に立つ技術です。 私はこのカットする行為自体、バッティングに大きな影響を与えるほど効果があると思っています。 カットする為にバットを出す事は、非常に勇気の要る行為です。もしかするとフェアーゾーンに転がってしまうのではないか、空振りしてしまうのではないかと思うのが普通です。

この恐怖から勇気を振り絞り、バットを出す事で早い球や難しいコースに立ち向かう精神力が養われると考えます。 またカットする感覚を掴む事でバットコントロールが上達するはずです。

大事なのは「勇気と根性!」

是非、練習してみましょう!



少年野球 ブログランキングへ