きんどるはとんでいく。

積ん読解消に時間を使っていますが、ブログを更新しない言い訳ですね。

さて。

電子化希望で取り上げようと思っていたら、

先回りで電子化されたご本を今日はご紹介です。






作者のロアルド・ダールといえば、

『チャーリーとチョコレート工場』

で最近は名前を知られていますが、元来は本作に代表されるようなちょっとビターな味わいの短編で知られる作家さんです。

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人生では、底の見えない暗い隙間がごくたまにぽっかりと出現する。

ある人はやむにやまれず、またある人は自分の欲に駆られてその隙間に入り込んでいく。

そこで起きる悲喜劇の主人公は決して愚かでも無く、また飛び抜けて聡明なわけでもない。

どこにでもいる、何の変哲も無い人間だ。

そう、まるで貴方のように・・・。

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説明するのは野暮ですが、そういったニュアンスの、

『SOMEONE LIKE YOU』という原題が実にスタイリッシュです。

オススメは凶器トリックの名作『おとなしい凶器』と、江戸川乱歩大絶賛、いわゆる『奇妙な味』と云うべきジャンルのマスターピース、『南から来た男』。

前者は登場人物の心理描写がキモで、たとえトリックが分かっていても楽しめます。
後者も有名なお話ですが、オチのユーモラスな不気味さは秀逸。

ただ、ひとつだけ文句を言うなら、全二巻にわけるような分量の本なのか、ハヤカワさん？

買っちゃうんだけどさ･･･。




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