酒との付き合い

 こんにちは。オレです。

 昔から酒好きだった親父。サラリーマンの頃は、週に2回は仕事帰りに飲みに行き、家での晩酌も欠かさない生活でした。

 酒の席での商談が当たり前だった時代。「酒を飲むのも仕事のうち」と周りに吹聴して、アルコールライフを謳歌していたのでしょう。まぁ、オレもその血筋を受け継ぎ、かなりの酒好きではありますが。

 定年退職後も夕食時には必ず晩酌。ビールを1L飲んだ後で、焼酎やウイスキーをガブガブ。それでも平然としていたのだから、相当肝臓も強かったのです。

 今は亡きお袋は「お父さんは定年後、やる事がないからアルコール依存性になるんじゃないだろうか」と心配していました。

 しかし流石に年には勝てず、ここ数年は飲みすぎで足を取られる事がしばしば。認知症発症の原因となった圧迫骨折を引き起こした転倒も、焼酎を飲みすぎて階段から落ちた為です。

 骨折後、3ヶ月程は断酒生活でした。それもこちらが強要したのではなく、本人の意思でです。酔って転倒した事がかなり堪えたのでしょう。酒飲みのプライドが傷ついたのでしょうか(笑)

 それでも、怪我の回復ととも「ビールを飲みたい」と言い始めました。ちょうど認知症の薬を飲み始めた頃でもあり、一応医師に相談。

 「適量なら大丈夫です。なるべく生活の中での楽しみを取り上げないようにしてください。」との事。

 それでも心配だったオレ。ネットでも調べてみると、こんな記事を見つけました。

 酒は少量ならむしろ認知症にプラス 気になるその適正量は?

 記事によると、少量のアルコールは認知症のリスクを低減するという研究結果もあるらしいです。

 自己満足ながら安心し禁酒解禁。、久し振りにビールを口にした親父。でも以前の酒豪然とした姿はどこへやら。飲むというより、喉を潤すといった感じでチビチビとやっている感じです。グラスに1杯飲んだところで「もういらない」と返却。

 本当に適量しか欲しなくなりました。寒い季節になり、大好きな焼酎のお湯割りの季節になっても同じ。グラス1杯を飲み干すのがちょうどいいみたいです。

 あれ程お袋が心配していた親父と酒との付き合い。皮肉なもので、認知症になった故に距離感が生まれ、いいお友達になったようです。

 オレはまだまだディープな付き合いを続けますが(笑)

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