どもりってとても不可解なもの | 吃音者よ、どもりに負けずに思い切り生きよう!

吃音者よ、どもりに負けずに思い切り生きよう!

吃音カウンセラーをしながら沢山の吃音者と接してくる中で見つけた、
意外と本人たちが気付いていない「吃音者の魅力や能力」を発信していきます。

        どもりって不可解で不思議なもの


どもりというものは、とても不思議で不可解なものです。

同じ単語でも、あるときは全然どもらなかったのが、突然激しくどもったりするし、

またいつもどもっていたのに、ある日突然、まったくどもらなくなったりします。

季節によっても、どもりは激しくなったり、軽くなったりします。

春先、木の芽時に、どもりが激しくなることは多いようです。

理由としては、人間も動物ですから、木の芽時には本能が騒ぎ、興奮するから
かもしれません。

あるいは、春先は入学式や終業式や、会社でもいろいろ行事が多くて、
緊張する場面が多いからかもしれません。


それから、ふつう緊張すると、どもるだろうと思われているようですが、
必ずしもそうとか限らないのです。

吃音者によっては、緊張しているくらいのほうが、慎重にしゃべろうとする
ためか、どもらないことが多い人もいます。

反対に、酒なんか飲んでリラックスしていると、やたらにどもる人もいます。

安心しているからこそ、どもってしまうんですね。


      はっきり言えることは吃音者は話し方がよくない


このように実に吃音というものは不可解なものなのですが、

ひとつだけはっきり言えることは、吃音者はみな、どもっていないときも、
話し方が悪いということです。

リズムが壊れ、不安定で、必要以上に早口で、どこかつっかかるように
話しているんですね。

この悪い話し方というのは、吃音者すべてに共通して言えることです。

この不可解な吃音という現象の中で、これだけは確かなことだと言って
いいでしょう。

でも、この吃音者は、誰でも、話し方が悪いという事実は、ある意味良い知らせ
でもあるんです。

この悪い話し方を少しでもいい話し方に変えれば、どもらなくなるのかもしれないのですから。