川崎市は昨年6月に災害廃棄物に関する処理計画を改定しました。
災害に関わる片付けゴミといいますと、昨年度の台風で浸水があったエリアで道路沿いに並んでいた様子をご覧になった方も少なくないと思いますが、
具体的に自分が住むエリアでどのような対応になるのかイメージできている方はそれほど多くないのではないかと思います。
川崎市が持つ処理計画は、川崎市直下型地震や地震による津波被害によって発生した廃棄物を想定しています。(台風による浸水被害のときに迅速な意思決定とオペレーションがなかったのは一定程度ここに由来する側面もあるかもしれません。)
計画では約860トンの廃棄物を3年間で処理することになっています。イメージとしては、2~3カ月でタンスや家電などの片付けゴミへの対応を終えて、その後、解体家屋などのコンクリート・木くずなどの対応を行います。
地震にしても台風などによる浸水にしても、基本的には、タンスなどの片づけゴミは一次仮保管場所に指定された公園などに搬出・集積することになっています。
一方で、昨年の台風の場合は、区全域で片付けゴミが発生するような状況ではなく、さらに多くの地域で道路をふさぐような状況ではなかったため、市民負担軽減のために、運用上の工夫として一次仮保管場所ではなく路上で収集することになりました。
地震にしても水害にしても事前に決めておいたことがベストではないということは起こりうるということなのだと思います。
一次仮保管場所が必要な場合は、基本的にお近くの公園に設置されることになります。ここにはタンスや家電などの片付けゴミを排出して頂き、生活に関連した生ごみなどの普通ゴミやビン・缶・ペットボトルなどの資源物を持ち込むことはできません。
そしてその日常的に出しているゴミについては、被害の状況に応じて1~2日間程度は収集がストップする可能性があります。
公園などの一次仮保管場所に生ごみなどの普通ゴミが持ち込まれた場合、カラスなどが集める原因になるので、その点だけは是非覚えておきたいポイントだと思います。
ここ数週間、市役所の担当の方と意見交換していますが、災害が起きたときのゴミのことについてはまだまだ事前に準備できることがあると感じました。具体的にはまた決算議会での議論が終わったあとにご報告させてい頂きたいと思います。
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。