先月の委員会で「防犯カメラ重点地区」について報告がありました。
川崎市の刑法犯認知件数は平成14年をピークに17年連続(令和元年時点)で減少していて、指定都市や東京23区と比較しても横浜市と並んで最も少なくなっています。
それでも川崎のイメージとして「治安が悪い」が定着してしまっているのは紛れもない事実で、
市民アンケートでも「今後力を入れてほしい市の仕事」という設問では、少なくともここ10年程度は「防犯対策」という回答が常に1位か2位となっています。
これまでも町内会などが希望する場所への設置に補助金を出すなどして、設置を促進してきたのですが、駅周辺など設置ニーズの高い場所への設置は進んできませんでした。
そこで今回示されたのが、市が主導して設置場所を検討していく「防犯カメラ重点地区」です。もちろん県警とも連携して、既存の防犯カメラなどとの重複は避けます。
防犯カメラ重点地区としてまず候補地にあがっているのは川崎駅前です。
川崎市の刑法犯認知件数が少ないとはいえ、川崎区に関して言えば、中原区や高津区の2倍以上、麻生区の5倍程度の件数となっています。
まずはここでトライしてみて、その結果を踏まえて、市内の他のエリアを重点地区にするかどうか検討をしていくとのことです。
他都市ではすでに防犯カメラに力を入れているところもありまして、例えば、神戸市では市直営の防犯カメラがすでに繁華街などに300台以上あるようです。
カメラ設置は来年になりますが、この設置促進が市民の安心感向上にどの程度寄与していくのか、今後の検証に注目していきたいと思います。