法改正で手続きが義務化されるものがでてきます。
相続登記の義務化もそのうちのひとつです。
義務化によって相続登記の仕事が増えるだろうと思うことでしょう。
さて、ふと思うに義務化されるとどうなるか。
義務にするということは当然ながらやらなければいけなくなります。
やらなければいけない手続きなので、誰もができないというわけにはいかないですよね。
今の手続が難しくてできないということで仕事になっているかもしれませんが、
義務になるということは、誰もができるような仕組みになっていないといけないですよね。
できないことを義務にしてはダメでしょう。
難しくてできないことを義務としてさせる、そんなことになれば不満の声があがります。
あ、現在も複雑な手続きで義務となっていることってあるような気がします。
確定申告がいい例です。
確定申告では某務署や公的機関などでは、その手続きが難しくてできないことではなくなるようなサポート体制が整っています。
(法律を改正してそもそも簡単な手続きにしない限りは、サポートするしかないでしょう)
基本的には無料(まあ税金をつかっていますが)で手伝ってもらって自分で手続きができるようになっています。
そのおかげかどうかわかりませんが、自分で手続きをするためたくさんの方がパソコンでもスマホでもできるにもかかわらず、列を作って並んでいます。
今後、義務化となるものについては、難しいということであれば無料でそれをサポートする体制もできることでしょう。
今はそうではないことでも、義務化によって「役所に行けばタダでやってもらえる」ということになることでしょう。
義務化されたからといって単純にその仕事が増えるとは限らないでしょう。
しかもタダでやってもらえることにお金を払うというこれまでになかった負のイメージもついてくるかもしれません。
などと考えていますと、手続を簡単にせず、その支援体制に力をいれている手続のなんと多いこと。
そこを変えていくのもDXのはずですが、さて、どうなることでしょう。