1月の読書メーター
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【2022年・第20回「このミステリーがすごい! 大賞」隠し玉】呪いと殺しは飯のタネ 伝記作家・烏丸尚奇の調査録 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)の感想
ライトで面白い。後半ちょっと失速。主人公はええ齢したアホの子。アホの子なので何かとやらかす。やらかしすぎやろ?地方の名士の闇が「これでもか」と暴かれていくところは面白いのになぁ。あとランバダ薄氷女の出番が少なくてちょっぴり残念です。波平という名前でもうあの方しかビジュアルが浮かんでこないので、どうしたらいいのやら。
読了日:01月31日 著者:烏丸 尚奇
変な絵の感想
絵にまつわる「なんだか変だぞ」な話。好きなタイプの作品。最初の佇む女性の話が一番面白かった。レイヤーは絵描きさんなら「アッ」だと思う。サクサク読めてしまった。『変な家』より、こちらの方が好きかな~。
読了日:01月29日 著者:雨穴
いっそこの手で殺せたらの感想
思うてたんと違う。もっと心理でサスペンスで駆け引きなんじゃよ~って予想してたのに、旦那がハワワワしてるだけですがな。突発的に発生する復讐イベントのラスト。ああいう雰囲気でガンガン仕返ししていってほしかったなぁと思うジグソウ信奉者の私です。タイトルは、とても善きよ。
読了日:01月27日 著者:小倉 日向
ホーンテッド・キャンパス オシラサマの里 (角川ホラー文庫)の感想
今回は長編。ホラーというか伝承薀蓄というか人間怖いというか。サイコメトラーの影響を受けまくってこよみちゃんに心情だだ洩れな森司がほほえましい。これをチャンスにぐんっと前進してほしいよ、この二人には。頑張れ。
読了日:01月26日 著者:櫛木 理宇
赤ずきん、ピノキオ拾って死体と出会う。の感想
本格でござる!今回も赤ずきんちゃんのきめ台詞が冴えわたる。童話をモチーフにしたメルヒェンを想像してたら痛い目に会うですよ、フフフ。修羅雪姫…あ、間違い、白雪姫がコンババ。三匹の子ブタもコンババ。
読了日:01月23日 著者:青柳 碧人
京都ご近所物語 (コミックエッセイの森)の感想
京都本は大概が観光スポットや穴場スポットのガイドブック風になるのに、こちらは日常物語。京都に馴染んではってお二人の人付き合いの良さ、尊敬しちゃう。近所づきあい?なんやそのめんどくさいもんは!となってる私には無理よ…。そして冬寒くて夏暑いのも無理よ。伏見のウズラは美味しかったけど無茶苦茶硬かった。スズメはなかったなぁ。
読了日:01月22日 著者:ムライ
二重らせんのスイッチの感想
いつの間にか犯罪者にされてしまったエリートサラリーマンが、謎の二人に監禁され、真実に近づいていく…ようなそうでないような。DNAが一致してたら、そんなの逃れられないんちゃうん?がポイント。でも、ご両親。その時はその時で最善と思った判断なんだろうけど、少しくらいは「あいつ、今何してる?」があってもよかったんじゃないかなぁなんて少し思った。環境が人を育てるのか。うむむ。
読了日:01月20日 著者:辻堂ゆめ
プリンシパルの感想
戦後の混乱期に、やくざの組長にならされてしまった女教師・綾女が、やくざ界政界GHQを相手取りのし上がっていく話。バイオレンスでハードな話がこれでもかと続く。ヒロポンを打ちながら限界ギリギリで丁々発止のやり取りを続ける綾女。恩には恩を義には義を裏切りには制裁を。血塗れの世界で、前を向き続けなくてはならない綾女が悲しい。ラストの綾女の壮大なる片想いに切なくなってしまった。
読了日:01月19日 著者:長浦 京
心霊病棟 ~ささやく死体 (竹書房文庫)の感想
どんでん返しホラー。中編一本と短編でお得感。短編の方が面白かったかな。こちらも積読発掘中に出てきたもの。
読了日:01月17日 著者:福谷 修
霧塚タワー (TO文庫)の感想
タワマン買ったらトンデモ物件でした。安いはずです。家買うときって色々調べないのかなぁ。なかなかのグロシーンもあるものの全体的にライトなタッチでサクサク話が進みます。積読整理中に発掘。いつ買ったし?そんなことより『死霊のはらわた』ノベライズのお知らせが掲載されてて、そっちが気になってしまいました。
読了日:01月16日 著者:福谷修
みみそぎの感想
はっきりした結末がないホラー。何人もの怪談らしき話が次々語られフォントまで変えてきはる。細かい。でも語り手が変わるなら、これはとても良い方法。そして三津田信三さんの過去作を引っ張り出してこなくちゃ、ってなる一冊。一番怖かったのは「写真の中の人形が一斉に見る」ってやつ。鳥肌が立つって。面白かったですよ~。
読了日:01月13日 著者:三津田 信三
めぐみの家には、小人がいる。の感想
面白かった!ブツブツ恐怖症の人はゾワゾワするんじゃないでしょうか。いじめシーンがえげつなくて、ソフィアのママは頬っぺたをビシバシとしてやりたいくらいむかつきました。いろいろ「ざまぁ」なんですがラスト。めぐみちゃん「友達増やす」って、まさか?そして職員室では何が?みんな穴ぽこになってはるん?きし…きし…。
読了日:01月12日 著者:滝川 さり
カスミとオボロ 大正百鬼夜行物語 (集英社オレンジ文庫)の感想
先に続編を読んじゃったのでこちらも。面白いー。朧がむっちゃかわいいです。怪異とシリアスとコミカルと、ついでに「おおぅ」なラストも全部面白い。このころから既にいいように使われてるようで実は…だったのね。二巻で終わりなの勿体ない。羊羹が欲しいか、欲しいのならくれてやる…そんなセリフが脳裏を過ってしまった。
読了日:01月09日 著者:丸木 文華
彼女が知らない隣人たちの感想
主人公の主婦が家事というジャンルに於いては有能ながら世間ずれしていないという設定が私には合わなかった。そんなになんも知らんものなの?おまけにあんな風にしつこく聞いてこられたら、そりゃ家族はみんなイライラするよ。自分への反省も込めて、スカンタイプの女性でした。ただ唐揚げの件と家事は準備段階から大変なんやで、ってとこは激しく同意。
読了日:01月08日 著者:あさの あつこ
さっちゃんは、なぜ死んだのか?の感想
公園で殺された公賀沙知。彼女の死の真相を追う者たち。バブル世代、氷河期世代。それぞれに「なんか損してる」という思いがあって…。被害者の公賀さんが見る人によってその姿をころころ変えていくから油断ならない。真梨さんらしさ爆発。なのに相関図がなくてもわかりやすい。
読了日:01月07日 著者:真梨 幸子
【2022年・第20回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】特許やぶりの女王 弁理士・大鳳未来 (『このミス』大賞シリーズ)の感想
特許訴訟というある意味特殊な設定。難易度高いかと思ったら、スピーディで読みやすい。粗削りなところは多少見受けられるが、それでも面白くて些細なことは気にならなかった。とにかくキャラ立ちがしっかりしててるのがポイントの高さ。Vtuber、この技術でうちのナナニジメンバーを動かしてほしいなんて思っちゃった。
読了日:01月06日 著者:南原 詠
不知火判事の比類なき被告人質問の感想
短編。ピリッとどんでんが効いてて面白い。これ絶対ドラマ化しそう。フリーライター視点の解決と不知火さん視点の解決。シリーズ化するのかな。続編が出たら絶対読む。ほんとに「比類なき」「被告人質問」。傍聴マニアの二人がいい味出してる。
読了日:01月04日 著者:矢樹 純
京都深掘りさんぽ (小学館文庫)の感想
まだ行ったことの無い場所、知らない場所が山のようにあるんや。京都奥が深いわ。楽しく読めました。この本は残しておいて今度京都に行くときに参考にしようっと。山科は行ったことない、通るだけ。毘沙門堂の動く襖絵が見てみたいし、イケズの間にも行ってみたい~!
読了日:01月03日 著者:グレゴリ青山
彼女。 百合小説アンソロジーの感想
百合小説アンソロジー。どれも甲乙つけがたいほど面白いが特に面白かったのは『恋澤姉妹』『百合である値打ちもない』『微笑みの対価』。相沢さん、ラストにちょこっと出てきたのは翡翠ちゃんだよね?斜線堂さんのは読んでいて辛くなってくる百合、でも愛があるからいいのかな。青崎さんのは「これもうアニメ化するしかないんじゃね?」という百合でした。
読了日:01月02日 著者:相沢 沙呼,青崎 有吾,乾 くるみ,織守 きょうや,斜線堂 有紀,武田 綾乃,円居 挽
読書メーター
■おすすめ■
●不知火判事の比類なき被告人質問
●めぐみの家には、小人がいる
●みみそぎ
●プリンシパル
超絶おススメは『プリンシパル』です。
漫画が二冊入ってて、そのどちらもが京都絡み。
京都行きてぇ~
そういえば京都の市バス一日乗車券がなくなるそうですね。
まぁ住民の皆さんからしたら
観光客は来てほしいけどバスにでっかいカートやリュック持ち込むなや!ってところかな。
1月は頑張って読めた。
あんまり映画が見られなかったけど(海外ドラマにはまってしもてん)。
無茶苦茶期待してたのに、
「あれ?あれれれ~?」
ってなったのは、
『いっそこの手で殺せたら』
です。
ラスト数ページがなかったら「なんやってん」ってなってるわ。
『いっそこの手で~』の主人公も
あたふたしてるくらいなら
マッチーこと浜真千代に依存…いやさ、依頼したらええのよ。
あなたの思うような結末にしてくれはるで。
それはもう残酷な結末にね。
フフフフフ
2月もまた、善き本に出会えますように。
吉川英梨さんの『感染捜査2』読みましたよ。
『ゾンビ津波』やった。
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