数日前からこのブログでも取り上げていた、
スイス二位の銀行であるクレディ・スイスの経営危機問題ですが、
結局第一位のUBSが買収することになったそうです。
結果、クレディ・スイスの2兆円もの社債が無価値になったそうで、
通常の破綻処理では、株の方が無価値になって損失を被り、
社債の方は債権者としていくらか金をもらえる、
というものだったんですが、今回逆をやってしまったことで、
しばらくの間、特にヨーロッパの金融市場では、
「社債の発行そのもの」ができなくなりそうです。

こうなると正直、社債市場に買い手がいるのかどうか
という問題が出てくるでしょう。
通常の破綻処理スキームでは、社債の方が株式よりも
安全だから、という理由で社債を買っている
投資家も多い中、通常と逆をやることが通ってしまう
というのは、当然他の社債にも影響するでしょうし、
社債市場が崩壊しやしないか、と心配しています。

今回の買収はスイスの金融当局が主導したそうで、
余計なことをやってしまいやがって、
と苦々しく考えている人も多いだろうと思いますね・・・。