千一夜第3章第316夜 ’22釣り事始め 福きたる

2022-01-07 23:10:26 | サーフ

2022.01.07(金)

明けましておめでとうございます。

例年の最初の記事は三社参り(元旦)と決まっていたが、今年は年末から4日まで頗る忙しかったので初釣りが最初の記事となった。
1月1日元旦は恒例の三社参りをしてきた。地元の花岡八幡宮、閼坊、福徳稲荷の三社である。花岡八幡宮本殿脇に祀ってある海神様にも勿論参拝した。釣行安全、航海安全、大漁祈願をした。

例年なら釣り事始めは釣友Sと行ってきたが、今年はお互いのスケジュールが合わず私一人の釣り事始めである。
今日は気温は低いが比較的穏やかな日ということなので初釣りの日とした。6時40分頃の朝まずめに間に合うように、大三十日(おおみそか)の竿納めの儀式に引き続き、釣り事始めの儀も私のホームグランドである徳山築港の釣り場に来た。

例年のごとくまず朝まずめ開始時に、海神大綿津見神(おおわたつみ)、海の潮の満ち引きを司る神様、塩椎神(しおつちのかみ)を始め、ワタツミ(海神)、オカミ(水神)、オミヅメ(水神)らの諸神に感謝と安全、大漁祈願のため、海にお神酒を捧げ、1礼2拝2拍手1拝1礼。例年の釣り事始めの私の神事である。

以前私は暇に任せて神様の系譜を作ったことがある。日本の神様の殆どが神世七代、七代目の伊奘諾尊(いざなきのみこと)と伊奘冉尊(いざなみのみこと)を祖とする。 海神様でいうと伊奘諾尊と伊奘冉尊の最初の子、海神大綿津見神(おおわたつみ、神武天皇の外祖父)である。海の潮の満ち引きを司る神様は塩椎神(しおつちのかみ)である。

多神教国日本では八百万の神様が鎮座される。海の神様も実に数多い。その一例を挙げると、
・海神・住吉三神  
国生み14柱で底筒之男命(そこつつのをのみこと)、同じく国生み14柱・中筒之男命(なかつつのをのみこと)、同じく国生み14柱・上筒之男神(うわつつのをのみこと)。  

・海神・綿津見三神  
国生み14柱で底津綿津見神(そこつわたつみのみこと)、同じく国生み14柱・中津綿津見神(なかつわたつみのみこと)、同じく国生み14柱・上津綿津見神(うわつわたつみのみこと)。因みに天照大神(あまてらすおおみかみ)も国生み14柱の一人である。

・海神・三女神
・宗像三神(伊奘諾尊と伊奘冉尊の孫、素戔鳴尊の子)、多岐都比売命(たぎつひめのみこと)、市杵島比売命(いつきしまひめのみこと・別称:弁財天)、多紀理毘売命(たごりひめのみこと・大国主尊の妻)。

他にも海や水に関する神様を挙げると、
・火照命(ほでりのみこと・別称:海幸彦(毘古)・神武天皇の大叔父)。
・国生み神・岐神(ふなとのかみ)は船の航路を司る神。
・伊奘諾尊と伊奘冉尊の最初の子は十柱神で次が水と関係ある八柱神であるがその水を司る神、彌都波能売神(みつはもめのかみ)。
・国生み十神の速秋津日命(はやあきつひめのみこと)の子の八神(河海を持別て生みし神)も水神様で、沫那藝神、沫那美神、類那藝神、類那美神、天之水分神、國之水分神、天之久比奢母智神、國之久比奢母智神がいる。

以上、前年と同文の記事を張り付けたが、これらの神様全員にワンカップ半分じゃ御利益も薄れるだろうな。神様の御利益は、くれぐれも如実ですぞ。

6時40分、朝まずめ開始と共にサーフ開始。北の弱風で外気温は3℃。風が殆ど無いので寒さはあまり感じなかった。潮は干潮後1時間程度経過した中潮である。上げ潮での釣行なので満潮時頃まではやる積りである。しかし今朝は魚の活性が頗る悪く餌も無くならない。朝まずめ時に餌が無くならないのは致命的である。

7時17分、遠投していた竿の竿先が小刻みに揺れる。カレイのアタリでは無いが、今年初のアタリである。竿を上げてゆっくりとリールを巻く。大した引きでは無いが頭を振る仕草が伝わって来るのでタイ系かアイナメだろうと予測したが、予想通り小さ目のアイナメだった。20㎝程度だったのでリリースした。昨年の釣り事始めでは釣友Sが36㎝のアイナメを揚げている。

8時10分、小型のタグボートが近寄って来て、20分頃から台船が入るので竿を上げてくれと言う。㈱トクヤマが製造したセメントを運搬船に流し込む装置を乗せた台船が帰って来るのだ。ひょっとすると、とこうなることを危惧はしていたのだが、現実のものとなった。私は台船の方向に全ての竿をサーフしていたので、5本の竿全てを上げた。2台の台船が入って作業を始めると、仕方が無いので空いている西側の方向へサーフし直す。西側は釣果が悪いので日頃でもあまりサーフしない。

1台目の台船の荷を積み降ろし、2台目の台船の積み降ろしに掛ったが、1台目の台船をピストンして前に出したため、波で台船が西側のサーフしている方に寄って来た。今までもこの作業に何度も出くわしたが、こんなやり方を見るのは初めてである。これじゃあ西側にサーフしたラインを切られる恐れがあるので、また巻き戻して釣り場の左手の海浜公園内からサーフした。こう度々サーフ方向を変えたのでは釣れるものも釣れない。

9時13分、海浜公園内からサーフした竿に大きめのフグが釣れる。山口県ではフグのことをフクと呼ぶが、新春早々フクきたるで縁起が良いかと思い直す。

10時20分に台船の積み荷を降ろす作業も終わり、台船1台をまた㈱トクヤマの工場へ移動させたので、早朝の状態に戻った。この時点で三度(みたび)竿を移動させて投げ直す。
しかし、この後は海星ばかりで魚は全く釣れなかった。陽が昇っても活性の悪さは変わらず、12時50分の納竿時には大半の餌を海にリリースした。釣果も勿論、持ち帰り無しのボウズである。
昨年の初釣りでは30㎝前後のカレイを私が3枚、Sが2枚揚げているが、今年は全く駄目だった。昨年の初冬頃からのカレイシーズン突入でもカレイの釣果は悪かったが、まだそれを引きずっているようだ。まあ、今日は場所替えが頻繁だったことが敗因だということにしておこう。今年のサーフ、ちょっと厳しい船出である。

釣行日:1月7日
旧暦:12月5日
場所:徳山築港
時間:06:40~12:50
天候:晴れ
風  :北弱風
月齢:4.4
潮  :中潮 満潮12:21潮位291cm 干潮05:40潮位17cm
狙い目:カレイ
釣り方 :サーフ
餌  :アオムシ
釣果:アイナメ1R・フグ1R

【1月7日過去の釣行記録】
・2006年大島居守海岸、18:00~23:00、小潮、釣果=2人でメバル9
・2007年第2埠頭東側、15:15~16:30、小潮、釣果=イイダコ1
・2007年大島大原、18:30~00:00、小潮、釣果=メバル13

【この日の釣り情報】
・この日の釣り情報はありません。

【旧暦12月5日釣行記録】
・1991年01月20日、門前川河口、09:00~12:30、中潮、釣果=39cmイシガレイ1
・1998年01月03日、新日鉄波止場、14:00~17:30、中潮、釣果=キス3・ハゼ2・アジ11
・2005年01月14日、大島大原、19:00~23:50、中潮、釣果=2人でメバル17
・2007年01月23日、中電西側岸壁、12:00~15:30、中潮、釣果=カレイ9・アイナメ1
・2008年01月12日、櫛ヶ浜港防波堤、18:15~23:40、中潮、釣果=メバル7・ソイ1・カサゴ1
・2015年01月24日、徳山築港西側南端、06:40~13:00、中潮、釣果=ハゼ5

 

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