映画「約束のネバーランド」(ネタバレあり)。の巻。 | 結月そらオフィシャルブログ「*そらいふ~No Create,No Life~*」

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世界と心のアイデンティティとアイロニーの歌。

 
そらです。
昨年公開まもなく観に行きました。
私結構「実写版」って好きなんですよね。
 
「約束のネバーランド」は、
原作もアニメーションも好きで……。
ファンタジーにおいては、
孤児院が不穏な空気を醸し出している設定が、
割と好きで、自分の創作物でも、たびたび登場します。
 
 
赤薔薇キャスティングについて
 
エマとノーランは、原作より引き上げた感じです。
なので原作に比べると、孤児院にいられる上限年齢が上がった感じ。
これはキャスティング事情によるものですが、
 
個人的に……この二人は……
 
とっても良かった。
予想以上に良かった。
 
浜辺美波さん演じるエマと、
板垣李光人さん演じるノーラン……、
 
原作やアニメの、
「子供ならではの無邪気な発想・無鉄砲な勇気」
に見える部分がどうしても薄れてしまうのですが、
それを凌駕するくらいに
思春期に引き上げたからこそ出せる深みのようなものがプラスされた感じで。
感情移入しやすくなったようにも感じました。
 
レイ役の城桧吏くんは、
ご本人含め原作の年齢に近い感じで。
そのバランスもよかったのかもしれません。
 
城くんは、確か初めて認識したのは「万引き家族」の男の子だったかと……!
あの時も、機微の表現がとても素敵と思ったのですが、
今回も良いお芝居でした。
言葉が難しいのか、滑舌がどうしても追い付かないところがあったものの、
エマとノーランの弟感があったからか、
可愛い感じがして。
 
あと、北川景子さんのイザベラ、
渡辺直美さんのクローネ。
この二人もとても素敵でした。
 
北川景子さんの美しさは、こういう役どころでこそ
本領発揮するのかも……。
妙な説得力が……!!
 
子供たちが国際色豊かな感じなのも印象的でした。
 
 
赤薔薇CGグラフィックがすごい……!
 
なんといっても、草原や一部のカットシーンを覗いては、
殆どがCGグラフィックで出来た背景だというのが息を呑みました。
グレイスフィールドの周辺とか、
こういうロケ地は世界中探してもなかなかないでしょうし、
セットで作るにも限界があるでしょうから、
凄い世の中になったなぁと……。
 
あと鬼たち!!
BSで制作の裏側の番組をやっていたんですけど、
クリエイターさんたちのこだわりがぎゅっと濃縮されている感じで、
不気味だしコワイのに、なんだか綺麗。
そこに確かに生きていて、
良い意味でゾクッとしました。
 
最後の火災現場も、
FXでいくつもの炎を重ね合わせて作ったそうですが、
焦げた匂いまで伝わってくるような迫力でした。
 
公開までに、レイ役の城くんは、
浜辺さんを追い越すくらい身長が伸びたようなのですが、
続きもあるのでしょうか?
 
あってほしい、と思うくらいの、
素敵な完成度だったかと。
 
 
赤薔薇主題歌「正しくなれない」
 
PVで聞いて鷲掴みされた方も多いのでは。
素敵な曲ですよね。
思想や正義って、知れば知るほど揺らいで、
たとえ自分が心底信じている人の正義だって、
寄り添えないこともある。
誰かが「正しい」と信じたレールの上を歩き続けるなんて、
難しいなぁと思うのですよ。
歌詞も、とても素敵ですね。
 
エンドロールもとてもおしゃれで、
この楽曲と共に影絵のような世界観が描かれます。
それが美しいので、ぜひ見ていただきたいです。
 
 
猫しっぽ猫からだ猫からだ猫からだ猫あたま
 
アニメの2期も始まりましたね。
こちらが原作に忠実な創りなので、
実写は実写で、機会があるのであれば、
この先を見てみたいものです。!!
 
そら