瀬戸内へ | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 瀬戸内海の漁業者から

 「あまりにも海水温が高すぎてワカメの種苗を確保できない。そちらで生産してくれないだろうか」

 というヘルプがありまして

 

 海で生産すると生態系に悪影響を及ぼす恐れがあるのでできませんけど、陸上施設なら

 と、コンブの種苗生産施設で少しだけ南方系のワカメ種苗を生産して供給してるんですが

 最低ロットが300mに対して

 注文が100mとかなので

 

  余剰が出てしまいます 

 ま、仕方ないんですけど

 

 

 12月ぐらいには海水温が適温になるので

 そのぐらいのタイミングで供給して欲しいというリクエスト

 

 フリー配偶体からならいつでも採苗できるので

 逆算して採苗して

 

 順調に生育したので、本日発送しました

 茶色いフサフサの毛みたいなのがすべてワカメの葉っぱです

 

 瀬戸内海で元気に成長してちょうだい

 遺伝子は瀬戸内海

 生まれは田老の陸上施設

 で、瀬戸内海育ち

 

 

 南の海域でワカメ種苗にお困りの方がいらっしゃいましたら

 あと150mほど残ってます

 

 

 先日、大手水産会社の方から

 「色んな漁業が温暖化の影響を受けてますけど、ワカメ・コンブは大丈夫ですか?」

 って聞かれたので

 「当然影響は受けてますけど、ワカメ・コンブ養殖はまだ技術でカバーできる範疇です」

 って答えました

 (ホントかね(笑))

 

 フリー配偶体を使って、適水温期に供給するというのもその技術の一つ

 海藻博士によると南の方には北海道や岩手のような大規模な海藻類の種苗生産施設はないみたいですので

 当方でお役に立てることがあれば、できる範囲でやりましょう

 


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