ほっ | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 今日、地元の組合員にボイルコンブ向けのコンブ種苗を配布し

 県内の漁協にも配布しまして

 今年度のコンブ種苗出荷は9割方終了です

 

 どんなにがんばっても、ふつう1割ぐらいは使用不可な種苗が出るものですが

 今年は使用不可はナシ!

 です

 

 海藻類の種苗生産を経験したことがある方なら

 4万mの種苗生産をロスなしで行うことがどれだけ凄いか解ってもらえるはずなんですが

 解ってもらえる人って激レア

 

 

 先日、南の方の県の方から

 「もう遅いかとは思うんですが、もし、コンブ種苗が残ってたら供給していただけないでしょうか?」

 という問い合わせがありまして

 「何千mでもだいじょうぶですよ」(笑)

 「あの、50mなんですけど・・・・・」

 って恐縮されてました

 

 もし、なんらかの事態が発生して種苗が足りなくなると

 養殖漁業者は来年コンブの生産ができなくなりますので

 毎年、万一のための余裕を持って種を付けます

 

 種苗がパーフェクトにできると、この余裕分がそのまま余剰になるので

 何千mでもだいじょうぶってことになるんです

 

 余裕分を使っても足りなくなるような年もあるので

 ロスがないってことは

 種苗生産関係者の努力の賜ですね

 

 よかった~

 今夜だけは安心して眠れそう

 

 と思ったら

 

 「種苗の数が足りません」

 「オレの分の種苗が来てないんだけど」

 

 「申し訳ございません」(汗)

 明日も出荷です 

 

 


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