学生さんのご意見 | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 冷や汗をかきかき、なんとか100分間持ちこたえた

 大学の教壇

 

 生徒さんから感想みたいなものが届きました

 

 先生(オラなんぞは先生なんかじゃないんです(汗))の考案したいくつかの案は、ステレオタイプな考え方から抜け出すとともに、コミュニテイ全体を巻き込んだ形で考えられていた

 そんな大したものじゃございませんので(汗)

 

 サケは学説で言われているよりも高い水温でも生存できること、倉庫のような場所でも閉鎖循環方式で身入りを向上させる事ができるなど、実際にやってみなければ解らないことがあるんだと知ることができた。私は農学部の学生なので、学習したことや教科書に書かれたことが全てではないことを念頭に置いて、本当にそうなのか疑問を持ちながら研究をしていきたい。

 そういうふうに思っていただけますと嬉しいです

 

 私自身も岩手の水産業を盛り上げるためには何をすれば良いか考えていきたい

 よろしくお願いします!期待してます

 

 県庁を初めとした地方自治体は、衰退しつつある岩手の産業を盛り上げていくためにも、現場の声を聞き、変革を意識して取り組んでいく必要があると感じた。

 地方自治体の皆様、学生さんはこうおっしゃっておりますよ(笑)大学を卒業され、地方自治体に勤務されることになりましたらその思いを変える事無く仕事をしていただきたい!

 

 

 

 話の最後に

 国が福島原発のALPS処理水を海洋放出することを決めたことについてどう思うか聞いてみたのですが

 学生さん達はこんなふうに考えているようです

 

Aさん

 もし、このまま計画通りに処理水の海洋放出が行われれば、業者や漁協の努力に関係なく、岩手県の水産業は衰退してしまうのではないだろうか。~中略~そもそも原発事故による福島の食品への風評被害が未だにある状態でこの決定に至ったことに疑問を感じる。原発の事故後、輸入規制を設けている国や地域は未だにあるのだ。海洋放出を行えば元には戻せないのだから、再検討する必要があると考える。

 

 

Bさん

 ~略~様々な処理方法があったにも関わらず、ALPS処理水を海に放つ決断を早々にしてしまったのは、放射性物質を、人間が住む陸から早く手放してしまおうという浅はかな考えが見受けられると思いました。海に放たれた放射性物質は回収できないという事実に加え、海の生き物や海中の環境に深刻な影響を及ぼす可能性があるということ、近海の海産物に対する風評被害が生まれてしまう可能性があるということなど、様々なリスクを上げることができます。しかし、行政はそれを考えることを放棄したのではないかと思え、怒りさえ感じます。

 

 

Cさん

 トリチウムは無害な物質ではないうえ、そのトリチウムを取り除く方法がないわけではありません。予算の都合やら時間やら様々な要因があることは想像できますが、それでもこの水を海に流すリスクと照らし合わせればその方法をとる以外、道は無いはずだと思いました

 

Dさん

 あまり現実性は高くないが、処理水を各地に分散して放出する事はできないだろうか。そうすれば各地の方が処理水についてしっかりと調べ、正しく理解してもらえるのではないか

 

 自分のすぐ近くに処理水が放出されるとなったら、どのように対応されるのか、興味深いですねえ

 

 

 学生さん達の考えを読んでみますと、この国もまだまだ捨てたもんじゃないと思った次第です

 ありがとうございました

 

 


農林水産ランキング