①現地で日本語による英語学習サポートがしっかりした学校を選ぶ。
②留学時期を数か月遅らし、日本で単語と文法を徹底的に学習し留学する(留学前のサポートがある学校を選ぶ)。
③留学先でインターネットの学習サイトや参考書を頼りに、授業と並行して自習する。
今回は3点目の「留学先でインターネットの学習サイトや参考書を頼りに、授業と並行して自習する」について掘り下げていきます。
正直に申し上げまして、留学中に授業と並行し、独学で一から文法を学習するのは可能ですが、お勧めしません。
その理由は以下の3点です。
第一に「自分にあったインターネットサイトを探し当てるのは難しい」ということです。
「優れたインターネットサイト」を探すには時間を要します。インターネット検索を始めると数多くのサイトがヒットします。どれがいいのか見当している間にあっという間に時間が過ぎてしまうのです。
さらに、英語を基礎から学び直す方が検索しているサイトか優良かどうかを判断するのは極めて困難です。自分のウイークポイントが不明な学習者が自ら「効率的に学べるサイト」を検索することは不可能に近いと思います。
第二に語学学校の文法書を利用して自学する場合、「参考書の数と質に問題がある」という盲点があります。
留学前、文法に関しては語学学校にある参考書を利用すれば良いと考えていると方がいらっしゃると思いますが、このアプローチは失敗に終わるケースが大半です。
なぜなら、日本語の文法書がない語学学校が多く、英語の文法書を使うことになるからです。
英語ビギナーの方が英語のみで書かれた文法書を使うことは効率的でないことは、前々回の記事で述べたとおりです(→記事①「英語学習サポートがしっかりした学校選び」)。
また、仮に日本語の文法書があったとしても古い英文法書が多いです。その内容は細かい文法事項も網羅しており、初級者には詳し過ぎるものとなっています。
そのため、語学学校においてある日本語の文法書も有用でないと言えます。
最後に、「授業との両立の困難さ」に言及しておきます。
語学学校のマンツーマン授業は予想以上に疲弊します。一対一の濃密な学習環境で普段使っていない思考回路を使うため、かなり脳を消耗させられるのです。
そして、授業後は予習、復習、会話練習、発音練習など、やるべき学習が山のようにあり、これに文法学習を追加するのは酷のように思われます。
また、文法の自学に留学中の時間を割いていると、せっかく海外の語学学校での意味が薄れてしまい、本末転倒の留学になりかねません。
以上より、留学先で授業と並行して文法の自習に時間を割くことはお勧めできません。
やはり、日本にいる間に文法はある程度完成させて留学すべきでしょう。(→記事②「留学時期を延期した文法学習」)
時間的にそれが難しい場合、日本語による文法サポートがしっかりした学校を選ぶことをお勧めします。(→記事①「英語学習サポートがしっかりした学校選び」)
ただ、文法サポートが英語教育のレベルで充実した学校は数少なく、エイジェントを利用し情報収集を行い、慎重に学校選びを進めて下さい。
日本と同じくらい治安がよく、虫が少なく、一年中クーラーなしで過ごせる快適な環境のバギオでの語学留学の人気が高まりつつあります。