こんにちは。
東京渋谷の英語対応行政書士フェローズです。
ブログをしばらくお休みいたしまして、申し訳ありません。
いまだに終息の気配がみえない新型コロナウイルスですが、みなさま
いかがお過ごしでしょうか。
弊所では幸い、知り合いや関係者に感染された方はおらず、以前と変わりなく健康に過ごしております。
ただし、お客さまの安全を考慮して3月からしばらくの間対面でのコンサルテーションを中止し、ご相談は電話に切り替えて実施していました。
現在は対面の相談を再開していますが、ミーティングルームの消毒を行い、お客さまとの距離をあけるなど感染予防対策を徹底して行っています。
本当に、早くこの状況が落ち着いてほしいです。
画像は7月に所用で訪れた羽田空港国際線ターミナルです。
ご覧のとおり、どのフロアもガラガラ。
旅行客が消えてしまった空港を目の当たりにするなんて、想像したこともありませんでした。
事務所のある渋谷もスクランブル交差点やセンター街周辺は常に人であふれていますが、緊急事態宣言の前後はがらーんとして、異様な雰囲気でした。
いまはずいぶん人が戻りましたが、外国人観光客が激減したので聞こえてくる会話が日本語ばかりになっています。
春くらいから外国人の流れが止まり、ビザ(在留期間)の更新手続に延期の措置がとられたので、業務の内容にも変化がありました。
いままで多かった就労系の申請が減るいっぽう、永住申請や日本人の配偶者へのビザ変更のご依頼、そして短期滞在中の旅行者からのご相談が増えました。
このように変化するなかで、最近とくに充足感を味わった仕事のひとつ、それは米国人女性がご自身で行った申請のサポートです。
この方は短期滞在で日本にいる間に、別のビザ(在留資格)の申請手続をご自身でされたのですが、提出した書類に不備があったため入国管理局から追加書類の提出通知が来てしまいました。
大変戸惑ったようで、すぐに弊所にご連絡をくださいました。
日本語を話さないのに、おひとりで申請するとは勇気も行動力もある方ですが、このように予想外の出来事が起きると、不慣れな言語で法令に則って入管からのリクエストに応えるのがいかに難しいか想像に難くありません。
本人と会って、送られてきた手紙の内容をご説明し、求められている書類は何かをお伝えしました。
すでに提出したという書類を拝見すると足りないものばかり。
要件を満たしておらず、そのままでは不許可を免れない状況でした。
追加資料の提出期限まで2週間程度しかありませんので、アメリカで留守番中のご主人にもお願いして、資料をメールで送っていただきました。
受け取ったあと、不必要な書類は省き、口座の入出金や送金の記録を時系列に整理し、集計し、医療保険契約書には日本語訳をつけ、審査官あての説明文も添付して提出しました。
その後、1週間かからずに申請が許可され、無事に認定証明書が送られてきました。
さらに、その認定証明書を添付して短期滞在から許可されたビザへの変更手続きも完了しました。
お客さまは、「どうすればいいのか見当もつかなかったのに、こんなに早く許可されて本当にうれしい」と大変喜んでくださったのですが、こちらもお客さまに感謝したいくらいでした。
それは、仕事を通じて勉強になっただけでなく、一連の作業がとても楽しかったから。
このような細かい仕事には向き不向きがあるかもしれませんが、自分に合っていれば地道な作業も楽しく感じられるものです。
出来上がった在留カードをお渡しするとき、お客さまは「日本での毎日がいままでで一番幸せ」とおっしゃっていました。
そのような感想をお聞きすると日本人としてうれしいですね。
もうひとつ、とても心が温まったのは永住申請の許可に飛び上がって喜んでくださったお客さまのこと。
昨年7月に永住申請の必要書類が大幅に変更になりましたが、この方はその影響を受け、提出資料に不安材料があったのです。
また、その方が従事する業界は慣例上社会保険を完備していないことが多く、外国人の同僚に永住者になった人がいないという難しい状況でした。
必要書類が変更になった後の許可事例がまだどこにもなく、弊所としても一抹の不安があったため申請を先に延ばすかどうか話し合いを重ねました。
お客さまは可能性があるならやってみたいと決心されたので、できる限りの準備を整えて申請に臨みました。
そして8か月後に受け取った結果は永住の許可でした。
お客さまの喜ぶ様子はたとえようもないほどでしたが、こちらも同じくらいうれしく、そして安堵しました。
準備している間は困難なこともあり、かなり疲弊しましたが、そのぶん報われたときの喜びは何にも代えがたいものです。
ほんのお礼の気持ち・・・と、お菓子をいただきました。
ありがとうございます。
現在、東京入国管理局は新型コロナ感染予防のため入館制限を行っていますので、外国人のみなさまは建物の外で数時間待たねばなりません。
ようやく館内に入ったあとも順番待ちがあり、本当にお気の毒です。
まだしばらくは渡航制限など外国との関連において大変な状況が続きそうですが、弊所も微力ながら、できる限りお手伝いしていきたいと思います。
※本文中の「ビザ」とは、正しくは日本に中長期在留する外国人の「在留資格」のことを指していますが、 わかりやすく表現するためにビザという言葉を用いています。
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