A Challenge To Fate

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UK発激烈インプロ&ノイズ・コンピ『BIGGG KNYF IN THA NOGGG』~新フリージャズユニット"Machine Gun Explosion Ensemble"登場!モグモグも参加。

2022年12月07日 02時37分07秒 | 素晴らしき変態音楽


BIGGG KNYF IN THA NOGGG – Erst-while Antrum #24

伝説的フリージャズ奏者ロスコー・ミッチェルとの共演作もあるロンドン在住の覆面ドラマー、キカンジュ・バク編集のインプロ&ノイズ・コンピレーションCDR。限定312枚、破天荒なアートワークとハンドメイドでスプレー塗装されたCDRのインディー精神の塊のような作品。徹底してアンチ体制・アンチ商業主義を貫くキカンジュは、一般のレコードCDショップや通販サイトはもちろん、デジタル配信やストリーミングも一切拒否し、自らのホームページhttps://www.gakishidosha.net/と、参加アーティストを通しての直販でしか販売をしないという。

収録曲のほとんどにキカンジュ・バクがドラムやパーカッションで参加している。日本では、ルイス稲毛(ベース)、山澤輝人(サックス、フルート)、剛田武(バイオリン、フルート、パーカッション)がキカンジュ・バクのドラムの音源にオーバーダブする方法でインプロヴィゼーションをレコーディング。60年代フリージャズ精神に、地下音楽の実験精神を加えた強烈なトラックが完成した。新星ハードコアフリージャズユニットMachine Gun Explosion Ensemble(機関銃爆発合奏団)の誕生である。日本からはインプロ・アンビエントユニットMOGRE MOGRU、秋田のノイジシャンSewageも参加。

他にもサン・ラ・アーケストラのチェロ奏者カッシュ・キリオンとロンドン地下シーンの詩人/アジテーター、ナイルス・アシュバーのコラボ、イギリス在住の中国伝統楽器の達人レイ・マン、オランダ&イギリスのスカムノイズトリオKuttekop、90年代からNaplamedとして活動してきたチェコのベテランノイジシャン、ラデック・コペルなど、有名無名を問わずいずれも他では聴けない超個性的なミュージシャンが参加している。

ヨーロッパの地下音楽シーンが、東京NEO UNDERGROUNDシーンと結びついた記念すべきコンピレーションと言えるだろう。



下記はキカンジュ・バクによる紹介文だが、英語的にも破天荒な表現の中に、彼が理想とする音楽へ信念が籠められた“宣言”になっている。

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Erst-while Antrumの第24弾『Biggg Knyf in the Noggg』は耳鳴りである。
フレンスコア、アヴァン・エスノ・ジャズ、ガンク、リン・ファンク、中国伝統民謡・宮廷音楽、ハーシュノイズ、アポプシー、グリフ・ホップ、ノースクール・ノイズコア、ヒステリック・フリージャズ、グラインドノイズ、リチュアルな手品などが、焼けただれた銃弾にまみれたスエラ・ブラヴァマン(イギリスのトラス前政権の末期に、機密保持の規則違反を理由に内相を引責辞任したパキスタン系の女性政治家)の体をカミソリ巻きのワイヤーで繋いだガラスのBMX(モトクロス用自転車)に乗ってジャングルの小道を疾走するシャムの女神のマイクロデニムのホットパンツから飛び出す。
エキゾチックで歴史的、目を見張るほどの難解さ、飛び切りの折衷主義、そして熱狂的なひねくれもの。

全18トラック、約80分のこの作品は、あなたのチャンネルを混乱させ、回路をショートさせる、非常にエネルギッシュな精神拡張装置であり、業界の戯言や芸術評議会のゴミ、既成概念の合成は一切含まれていない。
限定312枚。一枚一枚手書きナンバー入りのCDR盤はネオンレッドのスプレー塗装が施され、美的感覚に優れたカバーアートとインナースリーブがペーパークリップで封印されている。商業用の店舗や販売サイトでは手に入らない。

このディスクは、不可侵の自律性、自発的な不屈精神のための、揺るぎない、何からも自由な、正真正銘のアナーキーな芸術絶対主義の産物である。

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ロンドンの覆面ブラストドラマー、キカンジュ・バクとオランダのノイジシャン二人によるローファイ・ジャンク・ノイズコア・ユニット『KUTTEKOP(クッテコップ)』 登場!!

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Tracks:
1 MOGRE MOGRU – Untitled 2:40
2 機関銃爆発合奏団 Machine Gun Explosion Ensemble  – Explosion 1 6:29
3 機関銃爆発合奏団 Machine Gun Explosion Ensemble  – Explosion 2 4:51
4 機関銃爆発合奏団 Machine Gun Explosion Ensemble  – Explosion 3 6:13
5 Piscatorial Boat Herder – Untitled 2:58
6 Kuttekop – Untitled 3:04
7 Kuttekop – Untitled 1:31
8 Ray Man Trio – Untitled 2:11
9 Niles Asheber & Kash Killion – Untitled 7:25
10 Sewage (Hiroshi Masaki) – Untitled 4:22
11 Piscatorial Boat Herder – Untitled 3:17
12 Niles Asheber & Kash Killion – Untitled 2:22
13 Uzbek & Aztec with The Jungle Trails Killer – Untitled 5:26
14 Ray Man Trio – Untitled 2:27
15 RDKPL (Radek Kopel) – 220818_02 5:01
16 Niles Asheber & Kash Killion – Untitled 9:33
17 Piscatorial Boat Herder – Untitled 5:32
18 Ray Man Trio– Untitled 2:47

Musicians:
MOGRE MOGRU : 剛田武 Takeshi Goda (vln, fl), Tanao (g), 黒い瞳 Aura Noir (vo,perc)
機関銃爆発合奏団 Machine Gun Explosion Ensemble : 山澤輝人 Teruhito Yamazawa (sax, fl), 剛田武 Takeshi Goda (vln, fl, perc), ルイス稲毛 Luis Inage (b), Kikanju Baku (ds)
Piscatorial Boat Herder : Boneless Mbastard (b), Kikanju Baku (ds)
Kuttekop : Dennis van Geldrop (vo, b, electronics), Sjak von Bussel (electronics, g), Kikanju Baku (ds)
Ray Man Trio : Ray (Chinese strings), Cheung (Chinese perc), Kikanju Baku (Chinese perc)
Niles Asheber & Kash Killion : Niles Asheber (vo), Kash Killion (cello), Kikanju Baku (ds)
Sewage : Hiroshi Masaki (electronics)
Uzbek & Aztec with the Jungle Trails Killer
RDKPL : Radek Kopel (electronics)

Kikanju Baku : All drums on all tracks
Mastered By – Ben Jacobs (tracks: 13), Christian Kriss Rivard (tracks: 8, 14, 18), Jos (tracks: 6, 7), Nacky Ishikura (tracks: 2 to 4)
All tracks rukd between 2011 to now
Produced by Kikanju Baku emergencyemancipation@protonmail.ch
Sprained and Brained in October 2022

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