脳内大冒険 ~強迫性障害による思考の大暴走~

強迫性障害体験から得られた、状態改善のためのソリューション、 及び、神経質性格を強味として活用するための道しるべ

現在2020年4月24日。
また、前回のBlog記載から時間がかなり経過しているが、
状況は流動的に変わるのだが、相変わらず、この症状とは付き合っている状況に変わりない。
本当にやっかいだと思うが、この先ずっと一生付き合うのかと思うと
やっかいどころでは済まされず、時間を大きく奪われるコロナ以上の難敵である。

2012年に意識し始めたのだが、
当時は、自分が考えた内容に対する症状がメインであり、
少し前の自分が何を考えていたのかが明確にならないと、独特の嫌な感じになった。
一度嫌な感じが起こると、(この感覚は今思えば、OCD特有の感覚といえる)、
しばらくは別の活動(例えば、仕事に集中する等)に移ることができず、
一念発起して仕事をしようとしても、すぐに強迫につかまり、後ろに引き戻されるのである。
メールの返信や、チャット、その瞬間に対応するような作業はなんとか可能だが、
企画を纏めたり、一定以上のボリュームの文章を書く、PPTを纏めるといった作業は
まったく集中を継続させることが困難になり、
たまに訪れるボーナスタイム(なぜか一時だけ集中できるタイミングがあるにはある)に、
すべて終わらせなければならなくなる。

そして、2-3年前くらいからは、聴覚に関するものが目立つようになってくる。
具体的には、人との会話において、聞きとれないことがあると異常に気になり、
何度でも会話の間に聞き返しを行うようになる。
自覚症状がある為、仕事の関係ではそのまま流すことが多くなるのだが、
その際は、あの感覚が蘇り、なかなかつらい状況になる。
逆に家族等であれば、思い切り聞き返すことができるので、
ある意味は楽になるのだが、家族からは疎まれるような反応を得ることも増える。

最近追加された症状としては、視覚に関することである。
新聞やメール等、文書を読む際に、一度読んだ内容について、
本当に意味を理解しているのか、読み飛ばし箇所があるのではないか、との疑念が生じて、
結果として何度も読み返す、というOCDでは結構ポピュラーな症状なのではないかと思う。


全体として共通しているのは、いわゆる確認強迫といえる内容。
情報に対して非常に感覚が敏感であり、
少しでも把握できていないことがある状態になることを避けたい、という心理があるように思う。
こういう状況なので、何を行うのにしても時間がかかるうえに、
すべての情報を把握しようとするため、日々の新聞が読み切れずに
現時点で約半年分の新聞が近くに累積している。捨てることはもちろんもってのほかである。



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前回の投稿からは3年弱が経過。
こんにちは、かなり久しぶりの書き込みとなる。
最近の状況についてだが、いろいろな取り組みをしてはみたが、
結果としては、なんとか仕事や家庭生活はこなしながらも、
根本としては解決したという実感はなく、継続して症状と格闘中の日々。
この先、ずっと状況が変わらないのかと思うと絶望感しかないが、
一方で症状が活用できるような方向になれば、かなり素晴らしい日々が訪れるのでは、という
希望も持ちながら生活をしているところである。


3年弱前から現在までの間に症状を改善させるために取り組んだことについて纏めてシェアしたい。
●TMS(磁気治療)
●体のゆがみを取り、脳脊髄液の流れをスムーズにすることにより、身体の情報伝達をスムーズにするためのマッサージ

まずTMSについてであるが、新宿にあるストレスクリニックというところに通ってみた。
金額的にかなり高価(30回治療で60万円くらい)となる為、やや躊躇する部分があったが、
少しでも状況がよくなる可能性があるのではとの期待感から実施。
※途中でいつでも解約が可能で、未施術分の費用については返金可能。

結果としては、あまり改善を感じることはなく20回ほどで治療を中止。
方法は専用の機械に寝て、頭に磁気による治療を行う装置をセット。担当のスタッフがすべて実施してくれ、1回あたりの時間は20分程度。
最初は頭にビリビリで電流が走り、やや刺激があるが、慣れてしまえば痛みはまったくなく問題なし。
20分経過した後は、頭がすっきりして、かなり脳の働きがよくなった感覚を感じることができる。
しかし、その効果はもって数時間であり、翌日以降になってしまれば、
元に戻り、OCDの症状にういても従来と変わることはなかった。
治療は1週間に2回程度の頻度で継続して、効果がない旨を途中で医師と相談する機会もあったが、
医師と会話していても、OCD領域については専門性がある医師とは思えず、
継続しても効果を見込むことができないと判断して辞めた。
※ちなみに、中途解約することをスタッフに伝えても、医師との面談等はなく、
事務手続きをしてあっさりと解約となった。
継続するかどうかを検討していた時期があり、3か月以上は施術を行わなかった時期があったが、
クリニック側からはまったく連絡等はなく、本気で患者に寄り添い、改善まで見届けるという姿勢が見られなかった点は残念に感じた。


●マッサージ
独自理論に基づいたやや専門的なマッサージを受講
まずは体験にて1時間程度の頭リフレマッサージを体験。
施術後はかなり爽快感があり、しばらくやってみたら、良い体質になる可能性があるかもと思い、
5回分のチケットを契約。1回1時間で、合計5万円弱だった。

1週間に1度のペースで継続して5回実施。
体験は頭だけだったが、そのあとは、先に頭、そのあとに首や背中、腰など全身のマッサージにより、
ゆがみやコリを取りつつ、神経の流れをよくするような施術を実施。
毎回終わった後は、かなり爽快感があり、脳と体につながる神経の繋がりがよくなって、
頭の切り替えも早くなり、OCDの症状もやや収まるかと感じさせるがあったのだが、
結局はあまりOCDへの効果自体は感じることができずに、予定通り5回で終了。


上記の通り、TMS及び専門的なマッサージを受けるものの、
効果を感じることができず、現在に至る。
相変わらず、自分の考えたことについて思い出せないことが気になり、
そのことをずっと考えるといった症状は継続しているが、
その他には、他人の言ったこと(直接自分に関わらないようなことも含め)で、聞き取れなかったことが気になり、そのことについてどんな可能性があったかについて時間を使う、
といったことも増えていった。
耳自体の機能低下の可能性も疑い、複数の耳鼻科を受信して診察を受けることもした。
(予想通り、耳自体には機能異常は認められず、正常であった)


長年症状が続き、いくつかの対策を実施してきたが、
こうなってくると、もはや改善とか状況を変えるといよりかは、
状態とどうつきあっていくのか、について考えざるを得なくなってくる。
変えようとする相手(症状)はもはや変わる可能性が高くないので、
自分側(認識側)を変えて、納得感を得るようにしていくしかないのである。
これまでにもそれは考えてきた内容ではあるが、
改めて、認識や情報というものに対する考え方、接し方について検討をするべきなのでは、と考えている。


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強迫が発症してから約4年。
症状はなくなることはないし、これからおそらく完全にゼロになることもないだろう。
強迫観念を発症した場合、完全にゼロにすることは難しく、
忘れる、というか、気にしているレベルを薄めていくことでしか対応することはできない。

だから、1つの解決策としては、強迫性障害のことなどどうでもいい。
治らなくてもいい、それがどうした、と開き直ることである。
しかしながら、これができない、開き直りきることができないからこそ治っていかない、ということもできる。

かつて、自暴自棄、というか、すべてのことがどうでもいい、と思っていた時期があった。
これは強迫観念が発生するずいぶん前のことであるが、
すべてのことがどうでもいい、と心から思っていたせいで、悩みゼロ、ストレス完全フリーの状態だった。
まあ、進路のことなどでどうしても越えられない壁があったりとか、
背を伸ばしたいのにもう伸ばせない、とか、まあ、そんなことが原因だった。

家族もいるし、仕事もしていかないといけないし、いろいろ責任というか、
かつてよりは、いろいろプレッシャーがかかる状況なので、かつてのようにはいかないが、
1つのヒントにはなると思っている。

つまり、何にも期待しない、うまくいかなくてもうそれでいい、という心境のときは、
すべての悩みというか、問題ごとがどうでもよくなるである。
開き治ることができれば、強迫性障害は改善される。
どのようにそういった状態を作りあげていくことができるのか。


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