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「『マインドMGMT』届いたんならやろうぜー」とお誘いいただいたので参加。いたるさん、旅団長さん、一味さん、私の4人。
●マインドMGMT
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箱中あふれる マンガに暗号! 隅から隅まで たんまり堪能!『Mind MGMT 日本語版』のご紹介。
メインディッシュのこれから。9年前に連載が終了した同名のアメコミをボードゲーム化したもの。超能力を使って世界を裏から救っている(と主張している)組織、その名も「マインドマネジメント」の採用官が新人をリクルートしようとしてザンジバルの町をうろうろしているので、それを阻止しようとしている元エージェントとか敵対組織の能力者とかいった、いわゆる“不正エージェント”が採用官を確保しようとする。原作はどっちが善だか悪だか分からん混沌としたお話のようだ(視点は不正エージェント側なので、おおむねこちら側がいいように描かれてるっぽい)。
1人の採用官 vs 多人数の不正エージェントとなる一対多ゲーで、採用官の勝利条件の1つが「時間いっぱいつかまらないこと」なので、「スコットランド・ヤード」の名を挙げないわけにはいかない。しかし、別の勝利条件として「採用官自身と、その手下のイモータル(超能力を鍛えて不死身になった者たち)を使って規定人数の新人を採用すること」というのがあるし、各採用官と不正エージェントが独自の特殊能力を持っている。これらの要素に合わせて細かいルールが増えているので、「スコットランド・ヤード」とは完全に別ゲーとなっている。
今回は私が採用官(そうなると思ってたw)。最初の5マスのうち1マスで新人を2人同時に勧誘できたので幸先がいいと思ったが、これは罠だった。
よほどうまくいくか不正エージェント側がぼんくらでない限り、採用官は徐々に追い詰められていくことになるのだが(そうでないと面白くないしな)、その過程で「2人同時に勧誘したマスがある」ことがばれ、さらにそのマスを特定されると一気にピンチになるw この日はそこを起点に移動経路を完全に把握され、11時につかまってしまった。万が一ここでつかまらなかったとしても、新人を勧誘できる特徴物を2つ特定されてしまったので新人勧誘勝ちはほぼ無理。それが不正エージェント側にも分かっている上での逃げ切り勝ちは不可能だっただろう。
面白い。「スコットランド・ヤード」が面白いのでそこは保証されてはいるんだろうけど、やはり今やると単純すぎるし序盤の動きがほぼ意味ないのに対して、こちらは序盤から充分に思考のフックが用意されてるし、個人能力もあるので“自分の力”で何かやってる感じがあって満足できる……不正エージェント側はなw まあ最初の1回は採用官側不利なのはしょうがないし! チュートリアルみたいなもんだし! SHIFTボックス開けて要素が追加されてからが本番だし!
全部のSHIFTボックス開けるには最低14回プレイして7勝7敗になる必要があり、さらに隠し要素も探すとなると相当数のプレイが必要になるだろうが、充分面白いし比較的短時間で終わるので、ぜひすべての要素を解放・発見するまで繰り返しプレイして欲しい。
●サイレンベイ音声分析班 LEGENDARY EXCREMENT GAME!!
続いていたるさんが用意してくれたこれ。現代の警察の音声分析班のメンバーとなって、みんなで音声ファイルを聞いて犯人の移動先を特定したら勝ち。
久しぶりにまったく面白くないゲームをやった。期待値が高かっただけに落差がひどかった。
まず、物語として設定に無理がありすぎる。現代が舞台なのに、なぜ音声だけで犯人の行き先を特定しなきゃならんのか。なんか市長がおかしな奴で町に監視カメラを山ほど設置したという設定だったと思うが、実際にはカバー範囲はスカスカ。まだリアルの日本の方が監視されてるわw そして頭の悪い犯人。追われている自覚がある奴はともかく、追われてるとも見つかってるとも思ってないのになぜ小さな町の中をぐるぐると蛇行しながら目的地に向かうのか。納得できるところが一つもない。
そのすべてを「ゲームだから」で割り切ったとしても、ゲームとしてつまらん。最初の3シナリオをやって、あとはいくつかのシナリオをちょっと見ただけだが、目的はすべて「最後にどこに行ったか」を当てるだけ。アプリのシステムから想像するに、全シナリオがそうなのは間違いないだろう。するとどうなるか。長いもので3分くらいある音声ファイルを全部聞く意味がほとんどない。終盤の3分の1くらいを聞いて、分かる音があったらそこからたどればいいのだ。
2本目のシナリオは特にひどかった。ネタバレを恐れずに言うと、最後の最後で非常に特徴的な音がする。その音がしそうなところを探して監視カメラの画像を片っ端から見ていくと(ルール上、“同時に”見れる画像の枚数に制限はあるが、何枚見ようとペナルティーはない)それらしきところが見つかる。そこを指定したら当たっててゲーム終了。途中の音を聞く必要はまったくなかったw
飛行場の音とストリートライブの音が聞こえる範囲が同じとか(飛行機の音なんか町中で聞こえるだろ。つーか町中に飛行場作るな)、犯人の自動車がウィンカーを出すときと出さないときがあるので情報としてまったく役に立たないとか、そもそも当然だがスピードが一定ではないのでどれだけ直進したかの判断ができないとか、ゲームとして破綻していると言わざるを得ない。
これが子供の遊び(またはファンタジーやメルヘンな世界)がテーマだったなら、理論的ではないすべてに納得できたかもしれないが、現実的な大人の世界をテーマにするならもうちょっと何とかして欲しかった。褒められるところは日本語版の音声作成に関わった声優さんたちの見事な演技くらいしかない。
システムはまったく違うが、これをやるくらいなら「Stop Thief!」の方が断然お勧め。あるいは、全然お勧めではないが、どうしてもっていうなら「アロザ殺人事件」の方がましだろう。
●ウェルテと小さな仕立屋
旅団長さんが帰られたあと、3人でこれ。タカラッシュから出ている謎解きのうち、アートな宝探しシリーズの第2弾(第1弾は未所持未プレイ)。
布の街として有名な日本のある街で仕立て屋を営むあなた。
そんなあなたのもとに、ある日、一通の手紙が届いた。
それは、「ウェルテ」と名乗る小人からの依頼状だった。
手紙の裏には小人の世界へ続く扉に関する謎が書かれている。
あなたはその手紙に胸を高鳴らせ、ウェルテが指定した場所へと足を運ぶのだった。
(公式サイトより)
というファンタジーな設定での謎解き。謎解きなので話せることはほとんどないが、相変わらず序盤の「これは謎と言えるレベルではないのでは……?」ってくらいの簡単なものから終盤の「こんなん分かるわけねー! でも解答見たら悔しいけど納得しちゃう……」というものまで、解き方もいろいろで充分に楽しませてもらった。
しかし、事前に調べておけばよかったのだが(店頭で衝動買いしたので気づかなかった)LINE必須で、LINEを使う謎のだめなところ(スマホでは画面が小さい、必要な情報にさかのぼるのが面倒くさい、結果として重要な情報を見過ごしがち)がすべて解決されていないので、評価としては星5つ中3つしか上げられない。
シリーズの他のものもプレイしたくなるくらいには面白かったが、全5作のうち第1弾と第5弾もLINEを使うようなので、そのうち第3弾と第4弾を買ってみよう。まあその前に積んでるアイゼンバーンシリーズ終わらせないとなw