- 前ページ
- 次ページ
そっとさせてあげたい。
でも
何か言いたくなる。
どうしても
言わないといけないことがあるからだ。
黙りきれずに
どうしても一言言ってしまうのだ。
早く一定の距離を保って
末永く仲良くありつづけたい。
本当は
私たちは何をするべきなのか。
彼らに
ただ楽しく話してほしい場所をつくることが
本当に幸福なことなのか。
彼らの本来の持っている空間の中で
好きなことをさせることが幸福なのか。
彼らの生命の内奥をひたすらに見つめて
彼らの生命の中にある心音を
聴き取ることが
今のわたしが
もっともしたいことだ。
楽しくしようなんてことは
これっぽっちも考えていない。
彼らの発する心音を
一言でも聴き取ること。
今は
このことに徹してつづけることが
わたしが
もっとも落ち着いてできることなのだ。