福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

いかなる難事もいかなる苦厄も切り抜け打開することができる

2023-02-02 | 頂いた現実の霊験

「観音の霊験」中根環堂(昭和初期の教育家、曹洞宗僧侶。鶴見大学理事長・校長、駒沢大学学長)
「三界は唯一心である。宇宙万物は皆一心の所造であり一心の所現である。一心の所現であるならば観音と我とは本来一体ではないか。即ち天地同根、万物一体であるから衆生と我なる一心が一向になって観音様を信ずる時、我と観音と同一体になる、否、宇宙万物とも一体となるから我が観音であり、万物が我である。言い換えれば一から万物が出て、万物が一に帰す。即ち多は一から出て来たり、万物は一に帰す。所謂、一即多、他即一となるから宇宙悉く我が意の如くならざるはない。いかなる難事もいかなる苦厄も切り抜け打開することができるのは当然である。観音様を一心に信仰して観音さまと我と全く一体になった時は世界の力は悉くここに集中せらるるから、その念力は偉大なるもので、全く「鬼神も泣かするものは、世の中の、人の心の、誠なりけり」となる。だからこちらの志が必ず相手に伝わるであろうことは明々白々である。実に観音の妙智力を得る時、天をも驚かし、地を動かすことも易易たるものと信ずる。されば観音様の霊験は自己の信仰の力によることを忘れてはならぬ。自分の信仰が本当に観音様と一体となって我というものが無くなって全く観音様のような心になり観音様のような行ひをすることによって所謂成就如意吉祥となるのである。・・・

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