少し前にヤフオクで、走行距離12000キロのセロ−250(DG-31)の純正リアショックを落札した。以前から気になっていたのだが、超PayPay祭り期間中にヤフオクの1000円OFFクーポンをもらえたので、このタイミングで入手することとなった。

トリッカーの純正リアショックは調整ができない仕様になっているためか、タンデム時にリアがかなり下り、ライディングポジションが単独乗車時とは結構変わってしまう。特にシフトアップはつま先を上げるのが少々辛くなるほどだ。

そのため、タンデム時でもリアが大きく下がらない程度にやや硬めにリアショックを調整する必要がある。

リプレース作業に入る前にスプリングを少しばかり縮めるわけだが、フックレンチで締め付けていくためにはショックユニットが回らないように固定する必要がある。そこでコーケンのT型スライドハンドルをトップボルトの穴に入れて足で踏んづけ、固定することにした。リングナットを溝2cm分ほど締め付け、あとは乗ってみて調整することにする。

 

ところがリプレース作業を進めていく途中で、トップボルトが抜けないというトラブルに見舞われる。バッテリーの右側のメインヒューズの下からリアショックのトップボルトは見えているのだが、穴の位置がズレていてボルトのフランジが引っかかってしまうのだ。そこでカッターで穴を広げ、なんとかボルトを抜くことができた。この穴の位置ズレは、いくつかのブログで見たことがあったので、トリッカー初期モデルの割と知られた問題点なのだと思う。

 

なんとかリアショックのリプレースが完了した。リレーアームやコネクティングロッド周りの清掃とグリスアップもできたので、気分的にもスッキリだ。実際にタンデム走行をしてみると、ライディングポジションはかなり改善され、シフトアップもストレスなくできるようになった。後ろに乗る妻も「あんまり沈まなくなった。」と漏らすほどリアが踏ん張る。シフトチェンジの際のリアの挙動も安定したように思う。やって良かったとしみじみ実感できるカスタムだと言えるだろう。

 

取り外したトリッカー純正のリアショックユニット。調整機構もなく、少々プアなこのパーツは他のバイクにも使われているのだろうか。どうせなら初めからセロー250と同じものをつけておいてくれたら良かったのにと思う。もちろん予算に余裕があれば、G senseオリジナルオーリンズやTGRテクニクスギア のリアショックにリプレースするという手もある。

いずれにせよ、リアショックのリプレースは全てのトリッカーオーナーにお勧めしたい鉄板カスタムだと断言できるのである。