おはようございます。
昨日は長兄の火葬式でした。
次兄夫婦と僕達夫婦の4名で行いました。
とても簡素に、最小限に必要と思われることだけ執り行われました。
火葬の待ち時間に、次兄から長兄が亡くなった際の様子や、遺品、勤めていた会社でのことについての話を聴きました。
驚きました。
音信不通だった20年もの間、日雇いで同じ会社に勤務していたそうです。住まいは、会社の寮で、亡くなったのも自室だったそうです。
僕が知っている長兄は、1年も同じ所に勤めることが出来ず、パチンコに嵌り、詐欺に遭いというようなことを繰り返す、とても不器用な人でした。
でも、優しくて純朴でした。
ただ、お金に関しての騒動があまりに過ぎて、ついには母親にも拒絶されてしまい、20年音信不通となってしまったわけです。
その20年間、彼は淡々と生きていました。
何かを成し遂げるとか、財産を残すとかとは無縁なところで、一人で淡々と生きていたようです。
遺品も大したものは何もありませんでした。
ただ、最小限の葬儀とお墓に必要な現金だけは残していきました。
驚愕しました。
決して、計画して出来ることでは無いと思うのです。突然死に近い病死でしたから。
こんなに潔く、淡々と生きたんだ…。
長兄の人生に感動しました。
誇りに思います。
今日、僕達夫婦で納骨に行きます。
場所は、父親と同じく奈良です。
きっと我が家が一番幸せだった時代が、奈良に居た時で、父親も長兄も、その頃に戻りたかったのかな…。
次兄と共に、彼らを想い出の地に帰すことが出来て、とても良かったと思います。
とてつもなく、不器用だった長兄だけれど、意外と幸せに生きていたんじゃないかなと思います。
ありがとう。
では、また。