どんな一日も過ぎて仕舞えば想い出が残るだけ。


それは良きにつけ悪しきにつけ。


もちろん良い悪いなんて、ただの主観だから、結局は起きることが起きて、それを体験した自分がいるだけ。


今日という一日は決して悪いものでは無かった。


結構な時間ギターも弾けたし、嬉しい買い物も出来た。


食事もきちんと作れたし、呑み過ぎることも無かった。


ただ、日が暮れてしばらくしたら、遠くで花火が上がり始めた。眺めてみたが、ほんの少し見える程度で、音だけが響いて来た。


それを聞いていたら、家族と見た花火を思い出した。


夏に家族が赴任先に来て、一ヶ月間を一緒に過ごし、アパートの前から見た花火を思い出した。


夏が終わり、再び一人の生活が訪れた。


こまめには家族の元に帰り過ごしてはいるが、基本は赴任先で一人暮らし。


花火の音を聞いていたら、夏が恋しくなった。


秋を感じた。


あと10歳若ければ、自由を満喫したかもしれない。


でも今はとてもそんな気分にはなれない。


今日は決して悪い一日ではない。むしろ、穏やかで自由な一日だったと思う。


ただ、秋を感じる一日となった。


花火の音がもうすぐ終わりそう。


秋もまたすぐに想い出となり、冬が訪れる。初めて体験する信州の冬。


寒さに不安はあるが、少しの期間、家族がまた来てくれる。


今はただそれが楽しみだ。


そう思えば、秋の花火も良いものかもしれない。




今日は川中島の花火大会だそうです。


では、また。