小松原館跡 : 和歌山屈指の国人領主 湯川氏の居館跡。

小松原館跡(こまつばらやかたあと)は戦国期まで和歌山中部の日高平野とその周辺を支配した国人領主・湯川氏の居館跡と伝わる。平時の居館であり、北西部の単独丘に詰城として亀山城を擁していた。史料には「亀山に在城しけるに山高くして寒気強ければ小松原に屋敷を構へて常に居」という記載もある。館跡は現在の湯川神社・湯川中学校・紀央館高校一帯の東西200m・南北250m規模であったことが発掘調査から判明しており、また湯川神社内の堀が館内の池の一部で、館内に庭園を持つという室町期の花の御所や守護館と同様で、当時の湯川氏の財力・権力の強さを示しているという。現在は湯川神社の境内に石碑や説明板などが建つ。

<基本データ>
●名称:小松原館跡 (小松原土居、湯川氏館跡)
●所在:和歌山県御坊市湯川町 (地図)
●城主:湯川直光、湯川直春
●築城:天文年間 (1540年代)?
●遺構:堀の一部?
●時間:15分 (16:45-17:00)
●参考:戎光祥出版「戦国和歌山の群雄と城館」、戎光祥出版「近畿の城郭I

訪問時期:2017年2月


<訪問記>

湯川氏の詰城 亀山城 訪問記へ。

訪問時期:2017年2月
撮影機器:FUJIFILM X-T10 + XF14mm


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