本日、4月19日は、二十四節気の穀雨(こくう)です。
太陽の黄経が30度に達したときであり、春の6番目、即ち、春の最後の節気になります。
旧暦では、穀雨のある朔望月を三月としました。
よって、穀雨の日は、旧暦では必ず三月になります。
その証拠と言ってはなんですが、本日は、旧暦の三月十一です。
穀雨の次の節気は、立夏であり、いよいよ夏がやって来ます。
穀雨、というのですから、穀物にとって恵みの雨、というような意味なのでしょう。
ただ、中国では「谷雨」と書きます。
谷の雨って、何じゃコリア?ですが、中国では「穀」の簡体字を、発音が同じだからと言う理由で「谷」にしてしまいました。
よって、穀物は、中国語では「谷物」と書きます。
「五穀」は「五谷」です。
中国の東北料理のお店には、よく「五谷」と書かれていて、五つの谷って何じゃコリア?と思いました。
穀雨から、立夏の前日までを3つに分けたものが、穀雨の三候です。
それぞれに、その気候にあったコメントが付けられました。
最初の5日間の初候は「萍始生」(ping2 shi3 sheng1/ピンシション)と言います。
日本語では、萍始生(うきくさはじめてしょうず)と読みます。
「萍」とは、浮き草のことで、この頃、浮き草が生え始めるということなのでしょう。
日本では、葭始生(よしはじめてしょうず)といい、葦が芽を吹き始めるという意味なのだそうです。
二十四節気は、中国の黄河流域、今の河南省の気候に基づいていると言われます。
昔、俺たち中華だぜ!と言って威張っていた人たちの住んでいたところですが、日本とは、気候が若干異なります。
日本の暦を作った人たちは、日本にあわないところは、日本風にアレンジしました。
次の5日間の次候は「鳴鳩拂其羽(鸣鸠拂其羽)」(ming2 jiu1 fu2 qi2 yu3/ミンジウフチユ)と言います。
日本語では、鳴鳩拂其羽(めいきゅうそのはねをはらう)と読みます。
「鳴鳩」とは、キジバトです。
キジバトが、その羽をはたくということで、鳥が活動を始めるという意味のようです。
もっとも、この鳥は、カッコウだ!という説もあるようです。
日本では、霜止出苗(しもやんでなえいず)と言います。
霜が終わり稲の苗が生長する時期ということです。
さすがに、この時期、霜が降りることはもうないかもしれません。
最後の5日間の末候は「戴勝降於桑(戴胜降于桑)」(dai4 sheng4 jiang4 yu2 sang1/ダイレンジアンユサン)です。
日本語では、戴勝降於桑(たいしょうくわにくだる)と読みます。
「戴勝」とは、ヤツガシラという鳥なのだそうです。
中国では「呼哱哱」や「山和尚」などとも言われるそうですが、どんな鳥だかわかりません。
ヤツガシラが、桑の木に止まって蚕を生む、という意味のようです。
日本では、牡丹華(ぼたんはなさく)と言い、そのままですが、牡丹の花が咲く、という意味になります。
牡丹と言えば、洛陽が有名で、よく「洛陽牡丹甲天下」と言われます。
本日、4月19日は、二十四節気の穀雨(こくう)です。
中国語では「穀雨(谷雨)」(gu3 yu3/グユ)と読みます。
太陽の黄経が30度に達したときであり、春の6番目、即ち、春の最後の節気になります。
この日は、漢字を発明した倉頡(そうけつ)を祭って感謝をする日とされます。
中国の伝説では、漢字は、倉頡(仓颉)(cang1 jie2/ツァンジエ)が発明したと言われています。
韓国人ではありません。
何でも、黄帝の史官であった倉頡は、鳥獣の足跡を見て、文字を考案したのだそうです。
これを「倉頡造字」と言います。
本当?と思いますが、わかりません。
ただ、そう言われているのは、本当です。
倉頡は、黄帝から、文字を発明したご褒美に、何が欲しい?と聞かれました。
すると、人民が食べることに困らないようにしたい!ということで、五穀豊穣!と答えたのだそうです。
中国語では「五穀豊登(五谷丰登)」(wu3 gu3 feng1 deng1/ウグフォンドン)と言います。
それを聞いた黄帝は、感動した!と言って、穀物を雨のように降らせてくれました。
よって、この日を穀雨と呼び、倉頡を祭って感謝するようになったと言われます。
もっとも、普通に考えれば、穀雨とは、穀物を成長させるために必要な惠(めぐみ)の雨ということなのでしょう。
二十四節気の穀雨は、その雨が降る時期ということで付けられたのだと思います。
穀雨という名前が先にあり、そこから倉頡のお話が考えられたのでしょうが、一応、漢の時代から続く伝統と言われています。
穀雨の日、倉頡を祭る以外では、漁業を営むひとたちは、海を祭ります。
これを「穀雨祭海」と言います。
この時期、海の水も温かくなり、魚が取りやすくなるということで、漁を始める前に、安全祈願を行うようです。
「走穀雨」とは、若い人が外に出て、活動をすることを指します。
これも、穀雨の日のイベントの一つと言われています。
清明の際の、ピクニック「踏青」(ta4 qing1/タチン)に似ているかもしれません。
自然と調合し、健康な身体を作るのが目的でした。
別に、雨の中を走る訳ではありません。
「喝穀雨茶」とは、穀雨の日にお茶を飲むことを指します。
この日にお茶を飲むと、厄払いになると考えられていたようです。
南方では、穀雨の日に、お茶を摘む「穀雨摘茶」の習慣があるのだそうです。
日本の八十八夜に似ていますが、日本の気候では、穀雨だとちょっと早いので、八十八夜にしたのかもしれません。
「穀雨食香椿」と言い、北方では、この日に「香椿」(xiang1
chun1/シアンチュン)を食べる習慣があります。
「香椿」とは、チャンチンというセンダン科の落葉高木で、その若葉を食用にしますが、この時期を逃すと、固くなって食べられないのだそうです。
昔、西安で、今だけしか食べられない!と言われて、食べさせられた野菜がありましたが、あれが「香椿」だったのかもしれません。
西北地方では、穀雨の日の川の水を「桃花水」と呼び、これで沐浴しました。
これまた、厄払いになるのだそうです。
上巳の習慣に似ていますが、北方の旧暦三月初三では、あまりに寒いので、時期をずらしたような気がします。
先日、4月14日、北京で、ハーフマラソンの大会がありました。
マラソンは、中国語で「馬拉松(马拉松)」(ma3 la1 song1/マラソン)と言います。
北京マラソンは、略して「北馬」などと言われます。
上海マラソンは「上馬」です。
ハーフマラソンは「半程馬拉松」と言います。
略して「半馬」です。
もっとも、北京ハーフマラソンは「北半馬」とは言わず「北京半馬」と言うようです。
この大会では、中国の何杰さんが、1時間3分44秒の成績で優勝しました。
何杰さんは、中国でも有名なマラソン選手だったようです。
ただ、ゴールに近い場面で、どう考えてもインチキなことがありました。
何さんは、アフリカの選手3人と一緒に先頭集団で走っていたのですが、3人が、何さんに対し、来い!来い!というような仕草をしていました。
よく、コーチが、もっと速く走れ!と、はっぱをかける感じです。
ゴールが近づくと、明らかに、何さんに、先に行け!という素振りをします。
そして、何さんを先に行かせると、アフリカ人は一緒にゴールし、3人とも、1時間3分45秒の成績で、2位、3位、4位となりました。
何さんを優勝させるための出来レースだったのは、明らかでしょう。
このマラソン大会の主催者の一つが「特歩」というスポーツメーカーでした。
そして、何さんは「特歩」の契約選手で、アフリカ人3人も「特歩」のシューズを履いていたのだそうです。
マラソン大会の主催者の契約選手が優勝することで「特歩」の名前を広めたかったのだと思います。
アフリカ人選手には、お金はやるから何さんを優勝させろ!ということで、何さんのペースメーカーとなり、そして、最後のところで何さんを先に行かせたのですが、あまりにもお芝居がヘタクソでした。
中国人であれば当たり前のことを、アフリカ人は理解しておらず、この点をちゃんと説明しなかったのが失敗の原因だったかもしれません。
マラソン大会の規定についてよく知りませんが、アフリカ人は、ペースメーカー!と公表して出場させればよかったのではないでしょうか。
すぐにウソをつくから、こういう襤褸(ぼろ)が出てしまうのだと思います。
なお、ペースメーカーは、中国語では「配速員(配速员)」(pei4 su4 yuan2/ペイスユエン)と言います。
うまい訳だと思います。
また、これまた中国で有名なマラソンの選手である青海の賈俄仁加さんは、この大会に出場するために北京へ来たものの、参加できなかったのだそうです。
賈さんは、同じく中国のスポーツメーカーである「喬丹(乔丹)」と契約していました。
賈さんも実力があるので、優勝してしまう可能性があります。
どうしても「喬丹」の靴を履いている人を勝たせる訳にはいかず、参加はご遠慮頂いたということなのでしょう。
「特歩」の広告を兼ねた大会なので、仕方ないかと思います。
香港の歌手に、陳奕迅という人がいます。
中国語では、陳奕迅(陈奕迅)(chen2 yi4 xun4/チェンイシュン)と読みますが、英語だと、イーソン・チャンと言うようです。
「イシュン」が訛って「イーソン」なのでしょう。
香港の人は、どういう訳か、変な英語名を付けます。
イギリスに占領されていたときは仕方ありませんが、中国に戻ってからは、変な英語名なんて、付ける必要ないのにと思います。
その点、陳奕迅さんは、変な英語名じゃないので、いいね!と思いました。
中国人でも、変な英語名を付ける人がいますが、アイビーとか、ビーティーとか、はっきり言って、変です。
その陳奕迅さんが、先日、南京でコンサートを開きました。
陳奕迅さん、大変有名な歌手で、私もカラオケで、何曲か歌ったことがあります。
よって、多くの中国人ファンが集まりました。
ところが、30曲ほど歌ったそうですが、どれもあまり知られていない歌だったと言われます。
私もリストを見ましたが、知っているのは「好久不見」ぐらいでした。
正直、何じゃコリア?です。
カラオケでもそうですが、知らない歌を聞かされるのが、一番つらいです。
会場にいる人たちも、そう思ったのでしょう。
知っている歌がほとんどないということで、多くの人がスマホをいじり始めました。
まあ、仕方ないと思います。
それにしても、陳奕迅さん、どうしてこんな選曲をしたのでしょうか。
そして、コメント欄を見て、そういうことか!と思いました。
陳奕迅さんの有名な歌に「十年」「你的背包」「富士山下」「K歌之王」などがあります。
これらはすべて、林夕さんが作詞をしたものでした。
林夕さんは、中国政府から、香港独立派と認定されています。
ということで、林夕さんがかかわったものは、歌っちゃダメ!となったのでしょう。
コンサートの前には、何を歌うのか、中国政府に報告し、許可を取らなければなりません。
中国政府が、いいよ!と言ったものでなければ、歌うことはできず、そして、いいよ!と言ったものは、ほとんど人民が知らない歌でした。
ということで、陳奕迅さんが歌いたくなかった訳ではなく、歌えなかったということなのでしょう。
事情を知らない人は、陳奕迅さんに対し、何じゃコリア?と思うはずです。
もっとも、コメント欄で書かれているということは、多くの人は知っていることで、仕方ないと思っているのかもしれません。
ホテルから、臨朐のバスターミナルに向かっている際です。
民主路と南環路が交わるところに「恒信・弥水春風」というマンション小区を見かけました。
民主路の両側は、ともに「恒信・弥水春風」のようです。
東区と西区と書かれていました。
これもまた、大きくて立派なマンションです。
売り出し中で、何か、キャンペーンを行っているようでした。
南環路側に、かなり多くの車が停まっています。
「恒信・弥水春風」とは、恒信集団という開発商が開発した物件なのでしょう。
安居客のサイトでは、11戸売り出しされていて、平均価格が、8,028元/m2になっていました。
2020年にできた物件で、濰坊恒信建設集団が開発したようです。
ともに西区の物件ですが、129m2を86万元で販売しているものがありました。
18階建ての低層階で、単価は、6,667元/m2になります。
また、126m2を100万元で売り出しているものもありました。
18階建ての高層階で、単価は、7,937元/m2です。
更に、132m2の部屋は8階建ての低層階で、7,046元/m2でした。
出来たのが2022年と新しいためか、結構、強気であるような感じがします。
もっとも、142m2で、18階建ての高層階でありながら、6,057元/m2なんて言うのもありました。
6,000元でも高いような気がしますが、ここらへんが現実的かもしれません。
売り出している物件も少ないので、価格も高止まっているということなのだと思います。
いくらなんでも、臨朐のマンションが、濰坊よりも高いなんてことは無いような気がしますが、もっとも、濰坊の場合、作りすぎて安くなってしまったので、そういうこともあるのかもしれません。