ももクロから旅立ってしまう杏果のラストライブ「〜新しい青空へ〜」に参戦することができました。杏果の卒業…それはすなわち5人としての"ももいろクローバーZ"の最終回でもありました。
5人のももいろクローバーZ…そんな表現をしなくちゃならないのが本当にさみしい、切ない、つらい、悲しい。
ももいろクローバーZが5人なんて当たり前すぎて…それなのに「5人の」なんて注釈をつけなきゃならない日が、こんなにも早く訪れるなんて…。今日は、当たり前が当たり前ではなくなる運命の日でした。
4人になった後、自分がどういう気持ちでももクロちゃんと向き合えるのかはまるで想像もつかないまま会場に入ります。
そして運命のライブは、ド真ん中直球勝負のovertureからのZ伝説で幕開け。凄かった!世界よコレがももいろクローバーZだ!そう叫びたくなるオープニング。
「我らはアイドル
週末ヒロイン ももクロ!」
二度とこんなアイドルは現れない。
あらためてそう思った。心から。
ライブは、大好きな曲が思い出深い曲が続いていきそしてやってきた「白い風」
れにちゃん〜杏果〜夏菜子ちゃんへと魂のバトン繋ぐかのようなあのパート。初めて聴いて号泣したその日から今日まで、あのパートはいつだって素晴らしかった。この曲を聴くたびにももクロちゃんと出会えた幸せに包まれます。
アイドルの歌は楽しいけどただそれだけ…と軽く見ていた当時の自分にとって、こんなにも感情を鷲掴みにするももクロは本当に衝撃的でした。
白い風だけでなく、ももクロのすべての曲に心をかき乱されてきました。そしてその中心にはいつも有安杏果さんの歌声があった。
杏果の声が4人の声と調和し、ももクロは他の誰も真似できないももクロになっていく…そう思います。今夜も「白い風」でその思いが間違いでないことを杏果は目の前で証明してくれました。
怪盗少女、ツヨクツヨク。
涙なしで聴けるわけがない。
号泣しながら全力でコールしました。
ありとあらゆる思い出が走馬灯のように蘇る。あぁ…なんて最高の5人!
そして灰ダイでの杏果。
"砂にまかれても"
このワンパートの素晴らしさはもう言葉になんてできない。幕張メッセの時間は杏果のワンフレーズの瞬間、間違いなく止まっていた。
杏果の歌は夏菜子ちゃんをそしてメンバーたちのステージを強烈に引きずり上げてきた。灰ダイでの杏果と夏菜子ちゃんの歌声はまるでバトルのように激しく強くそして美しい。
もったいないよ杏果。
ファンのエゴだけで言わせてもらうならば、ただただ惜しい。この才能をしまいこんで普通の女の子になるなんて世界中の歌姫たちが嫉妬するよ。
でもね…お疲れ様、杏果。
もうじゅうぶん過ぎるほどたくさんのモノをみんなに贈ってくれた杏果。今はゆっくり休んでね。幸せになってね。そしていつの日か…またその声を聴かせてくれるのをいつまでも待っています。
ライブの終盤…
4人からの杏果へのメッセージはもうダメでした。本当に心に突き刺さった。夏菜子ちゃんのあの言葉…"10周年のライブはホントは5人でいたかった"…数万人の嗚咽を聞いたのはもちろん初めてです。
あれがももクロちゃんの本音だよね…
でも、夏菜子ちゃんは我慢出来なくて思わず本音を吐き出してしまったけど、それ以外はグッとこらえて凛とした姿で旅立つ戦友への感謝とエールを伝えていました。
それぞれのメッセージを聞く杏果のどこまでも真剣な眼差しからは生半可な気持ちでこの決断をしたんじゃないって事が、ツヨクツヨク伝わってきました。
同じ時を、
それぞれの青春を、
ももクロのためだけに捧げた5人にしかわからない想いが舞台の上には渦巻いていたんだろう。
そこにはやっぱり5人でいられなくなる悔しさもあるのかもしれない。だけど戦友だからこそ親友だからこそ、お互いの幸せを心から祈りエールを贈りあう優しさがそこには溢れていました。最高にカッコいいお別れでした。
杏果へのお別れソング"新しい青空へ"も素敵な曲でしたね。
8年間も一緒に泣き笑い喧嘩し喜び合ってきた仲間なんだもんなぁ。それも女の子にとって一番大切なはずの時間を捧げての8年間。そんな全ての想いがつまった優しい歌でした。
最後のお別れの曲になるかと思っていた曲"あの空"は、4人のももクロの始まりの歌として披露してくれました。
なんかね、
すごく救われた気がしました。
その前に披露したモノクロデッサンを聴いてる時。トロッコの上にいるももクロちゃんがゆっくりと僕の視界から遠ざかって行くタイミングで聞こえてきたあのフレーズ。
"どの色が欠けても
この夢の続きは描けないから"
5人のももクロがいなくなってしまう悲しみと寂しさに張り裂けそうだった想いが、その瞬間に不思議とフッと穏やかになりました(なってしまいました)。
「あぁ終わったんだ」…フッと力が抜けて幸せしか存在しない夢からさめたような気がしました。
ありがとうございました…その時、過去形でそう呟いている自分がいました。
さよなら、
もももクロちゃん。
そんな想いで杏果が去ったステージに立つ、大好きな4人を眺めていた僕。
モノクロデッサンを聴いた時に不思議と穏やかになった(なってしまった)心なのに、でも大好きな4人の未来を気にかけている自分もいる。自分勝手で優柔不断でモヤモヤした居心地の悪さを感じていました。
そんな時に、最後に歌ってくれたのが"あの空"。4人が未来へと高く高く羽ばたいていくような勇気に満ち溢れた"あの空"
本当に素晴らしかった。
そして美しかった。
"あの空"を体感する時、いつも泣きながら聴いていました。観ていました。今夜はすごく穏やかな優しい気持ちで、カッコいい4人を見つめていました。
"ももクロ"というその名を誇り高く守り抜こうとする、世界で一番カッコいい4人組がそこにいました。
「世界のももクロNo.1」
最高の笑顔で心の底からそう叫びました。
あの映画のエンディングシーンでは、絶望の淵から勇気と覚悟を持って立ち上がり、凛と前を向き "幕が上がる" 瞬間が描かれていたなぁ。
今夜の、どこまでも美しい "4人のあの空" は、あの映画のエンディングシーンのように未来に羽ばたく希望の幕が上がる瞬間を僕に魅せてくれたような気がしました。
モノクロデッサンを聴いてフッと途切れてしまった自分のキモチ。奇跡の5人の終焉により自分の中の夢物語も最終章を迎えるなんてちょっぴりホロ苦い結末。でも仕方ない…そう感じていました。
だけど、
4人の勇気・希望・覚悟・未来がつまったこの素晴らしい "あの空" を聴いた瞬間に霧が晴れた気がしました。こんなにも美しいエンディングシーンが、自分にとっての「ももクロ最終回」になるなら何の悔いもない。幕が上がった後の未来はただひたすら祈りながら生きていこう。そう思いながら会場を後にしました…
ももクロちゃんには感謝しかありません。ただひたすらにありがとうございました。
百田夏菜子さん
高城れにさん
有安杏果さん
佐々木彩夏さん
そして…玉井詩織さん
本当に大好きです。
かけがえのない宝物を贈ってもらいました。こんなにも高ぶり感涙した6年間はありません。もう二度とないことでしょう。
ももクロちゃんと過ごせた全ての時間が幸せでした。応援のカタチは変わるかもしれませんが愛情の深さは変わりません。これからもずっと見守っていきます。
今夜、幕張メッセで聴いた「5人のZ伝説」と「4人のあの空」を、墓場まで持っていこうと思います。
最後にもう一度だけ…
ももクロちゃんと過ごす時間はまるでおとぎの国にまぎれこんだみたいに不思議で幸せな夢でした。だからこのブログを「〜おとぎの国の少女たち〜」と名づけました。月日は経ち、少女たちはみんな美しく凛とした素敵な女性に成長しましたよね♪
大好きな大好きなももクロちゃん!
こんなにも素敵なおとぎ話を贈ってくれて本当に本当にありがとうございました!
また、いつか、どこかで!