人の気持ちに「寄り添う」とは、
話をよく聞くことでしょうか?
その人を理解することでしょうか。
ちょっと違う気がします。
なぜなら、「寄り添う」は能動形だからです。
人の話を聞くとき、よく言われているのは、自分の価値観をはさまないということです。
たしかに自分の価値観をはさまなければ、相手が言いたいことを理解できるかもしれません。
しかし、自分の価値観をはさまないということも、そう考えること自体、自分の枠組みを前提にしています。
すると、どこまで行っても、「自分の価値観をはさまないよう努める」といったように、聞き方の問題になってしまいます。
きっと、そうではないのでしょう。
自分の枠組みを払しょくしようと考えるのではなく、
いっそのこと、相手の枠組みに入ってしまえばよいのだと思います。
では、相手の枠組みに入るということは、どういうことでしょうか?
ここも、その人の立場に立って考えるといったことではないはずです。
その人の立場に立って考えるということ自体、自分の枠組みを前提にしているからです。
「相手の枠組みで話を聞く」ということは、その人になってしまうということです。
見る景色、感じることが一緒だということです。
あたかも、映画館で一緒に映画を観ているようなものです。
人は出来事から、自分なりの解釈を行っています。
その出来事は、その人だけが味わったことです。
だから、人の気持ちを理解することは難しいのです。
しかし、その出来事を、あなたも一緒に体験していたらどうでしょう?
その人の気持ちがわかるのではないでしょうか。
人の気持ちに寄り添うとは、その人とあたかも同じ体験をすることです。
それは、相手の枠組みで話を聞くことです。
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