暴風止まず3月28日 鈴鹿 / 霊仙山 西南尾根を下る カレンフェルトの急斜面を前にする頃には青空も覗いた。が、暴風は変わらず、風圧を受け続けた身体は結構疲労している。この急斜面を下り切ればひと心地、と思っているところへ二人連れが登ってきた。すごい風ですね、と言い交わす声も風音にかき消される。風にあおられ、体勢を崩してながら登ってゆく二人を見送ったあと、慎重に足場を確保しながら下った。