梅林の桜・24月7日 六甲 / 洞川梅林 晴 今年の桜はこのひと株を愛でれば済む。そんな気がして、その木の下に陣取り、はらはらと花の散るのを眺めて過ごした。ひとの声が近づいてきたのを潮に腰を上げる。離れて眺めると青い空に桜色が眩しく、近くで感じたしっとりした情趣から、からっと陽気な印象に変わった。