惜別球人2021② | かものはしの口遊〜くちずさみ〜

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島根から札幌に来て18年目。相方、娘に猫(雌)も加わり、居場所が徐々に奪われていく様子を口遊みます

第一次戦力外はこちら

 

 

千葉ロッテマリーンズ


・松永昂大
藤浪の外れ1位で競合の末、ロッテに入団すると7年連続40試合登板とブルペンを支えた。昨年FA宣言するも肘の勤続疲労もあり手を挙げる球団がなく、澤村が海外移籍をかなえた陰でひっそりと残留を決めた。これだけ投げて被本塁打わずか15。ボーク無しで通算防御率2点台は立派。

 

・大嶺祐太
ホークス以外入団拒否も、キャンプ地を石垣島にするなどバレンタイン監督の熱意に絆され八重山商工初のプロ野球選手に。ダルビッシュ相手にプロ初勝利を挙げるなどハンカチ世代を代表する投手も弟の不祥事やトミー・ジョン手術を受け19年に育成契約へ。翌年支配下復帰を遂げるなど波乱万丈の野球人生。

 

 

 

福岡ソフトバンクホークス

 

・田上奏大

履正社では1年から外野手でベンチ入りも、3年の6月に投手転向。練習試合で151キロを計測し公式戦未登板ながらドラフト指名を受け、叔父で元ホークスの田上秀則氏と同じ背番号70を背負うもわずか1年で育成契約へ。母親のガン治療もあり決意したプロ入り。這い上がりたい。

 

 

北海道日本ハムファイターズ

 

・秋吉亮

都立足立新田高等学校初のプロ野球選手。ヤクルトでは2年連続70試合登板のタフネス右腕は日ハムへ移籍するとクローザーも務め、わずか49セーブで全球団セーブを達成。都立高出身初のWBC戦士。今年FA権取得と、ここ2年の不調もあり球団からノンテンダー。渾名は「なすび」。逞しさが試されているのか。

 

・西川遥輝

今年、4度目の盗塁王を獲得するもまさかのノンテンダーとは、世のハルキストは黙っていまい。日本シリーズでは球団初の満塁弾でサヨナラ勝利。日本一とともにシリーズ優秀選手賞にも輝いた。今年達成した通算300盗塁の達成者の中で最高の成功率を誇るスピードスター。昨年はポスティングでのメジャー移籍が叶わなかったが、再び海の向こうへ挑むのか。

 

・大田泰示

松井秀喜の後の背番号55を託された未完の大器は、移籍先の日本ハムで開花し1億円プレイヤーに成長。昨年は初のゴールデングラブにも輝き、中田翔の移籍で四番を期待されるも不振に陥りノンテンダー。巨人軍第81代目にして平成生まれ初の四番の行方に注目が集まる。

 

 

埼玉西武ライオンズ


・上間永遠
独立リーグ徳島を経て高卒1年でドラフト指名勝ち取ると、2年目に20歳で一軍未登板ながら開幕ローテを勝ち取り、初先発でチームの連敗を止めるプロ初勝利をあげた未完の大器。今月22日に受けたばかりのトミー・ジョン手術からの復活を期す。

 

 

阪神タイガース


・望月惇志
藤川球児の火の玉ストレートに憧れ、高校の自由研究でストレートの回転数について提出した勉強家は、プロでもストレートにこだわり最速159キロまで伸ばし、5者連続奪三振を記録するも、制球についても勉強すべきだったか。

 

・川原陸

中学時代は外野手で日本代表。高2で投手に転向すると春夏連覇を果たした大阪桐蔭を明治神宮大会でその年唯一破り準優勝に輝き、創成館高から初のプロ入りとなった。バッテリーを組んでいた岡田健史が大河ドラマで好演し日本アカデミー新人賞を獲得した今、このままで終わる訳にはいかない。

 

 

 

読売巨人ジャイアンツ

 


・田中豊樹
日ハムで結果が出ず戦力外を受けて、巨人に育成で入団すると支配下登録を勝ち取り、しかも菅野・上原の後の背番号19を引き継ぐと日ハムファンも驚く好投と、案の定の炎上を繰り返し背番号19剥奪。今年はプロ入り最高の登板数と防御率を記録するも手術を控え自由契約に。


・横川凱
大阪桐蔭で根尾や藤原らと春夏連覇を果たした銀河系軍団の一員にして、辻内以来関係の悪化が噂された巨人が13年ぶり大阪桐蔭より獲得も、わずか3年で自由契約。ポテンシャルを期待され、エース格だった柿木より先に指名を受け、先に一軍マウンドを踏むも、初先発初勝利目前で後続(↑)が打たれてしまった。

 

・鍬原拓也
北陸高等学校初のプロ野球選手にして、中学シニアリーグでは岡本和真とチームメイト。東都のドクターKと称されドラフト1位で入団も通算2勝。プロ入り後サイドスローに転向も昨期終盤に骨折し育成契約。今年復調し支配下登録を勝ち取るも一軍登板なく再び育成契約へ。

 

井上温大

田口麗斗のように…という願いを込めて背番号90に決まるも、突如後藤コーチが90を背負い、トレーニングコーチが付けていた91に変更。更に今年は田口が移籍しヤクルトでリーグ優勝に貢献する一方で、イースタンの開幕投手を務めながら故障に泣いてわずか2年で自由契約。

 

:伊藤優輔

東京でも屈指の進学校・小山台高が21世紀枠で、都立として初の選抜出場を果たした時のエースにして、同校初のプロ野球選手。社会人を経てプロ入りすると最速156キロまで球速を伸ばすも、右肘内側側副靱帯再建手術を受け、わずか一年で自由契約。育成で復活を期す。


・堀岡隼人
プロ入り後2年間は故障もあり二軍登板すらなかったが、昨年一気に開花して育成ドラフト7位ながら巨人の高卒投手で初の支配下登録を勝ち取り、球団副社長から槇原二世と称されるも、昨年は敗戦処理で大炎上し、野手の増田大輝と投手交代という屈辱。

・沼田翔平
甲子園史上初のタイブレークの試合で佐久長聖に敗れた旭川大高のエース。育成契約で入団すると、球界最軽量ながらコロナ禍での野球への取り組みを評価され支配下登録を勝ち取った。サイドスロー転向で育成で復活を期す。同郷の橋本奈々未との仲を勘繰られるほどのイケメン。


・古川侑利
中学時代に人命救助で佐賀県警などから表彰を受けた、有田工から初のプロ野球選手。和田恋とのトレードで憧れの松井秀喜のいた巨人に入団も通算6勝で戦力外。18年には地元で古川侑利杯少年野球大会を開催すると、開催直後にプロ初勝利を飾り模範を示した

 

・香月一也
大阪桐蔭の先輩・中村剛也に似てる「おかわりコアラ」は、同じく先輩の森友哉のフォームで高校通算30本塁打を放つも、トレード相手の澤村がロッテで短期間ながら足跡を残しメジャーへ移籍した一方で、プロ通算4本塁打に打率1割台、三塁の守備率8割では厳しいか。


・平間隼人
徳島県牟岐町出身初のプロ野球選手。地元の独立リーグに入団も一度は家庭の事情で退団。電気工に就職するもプロを目指し再び徳島に入団し、育成で巨人に入団。昨年は二軍でも無安打も、今年は3,4月でいきなりファーム月間MVPを獲得し支配下登録を勝ち取るも、一軍出場は代走で1試合のみで自由契約。

 

・増田陸

光星学院で坂本勇人を育てた金沢監督が明秀学園日立高で育てた坂本二世。ドラフト2位と高い期待を受けるも入団前からの怪我が悪化し一年目から手術。愛読書の『不屈の男 吉村禎章』を読んでる以上、育成から不死鳥のような復活を期待したい。

 

・伊藤海斗

山形県遊佐町初のプロ野球選手。クネクネした独特のフォームから「庄内のアナコンダ」と呼ばれ高校通算36本塁打を記録してプロ入りも、三軍が主戦場となりわずか2年で自由契約。育成契約へ。


・陽岱鋼
台湾原住民・阿美族出身。陽仲壽から改名すると一軍定着を果たし、14年には日ハム球団初の盗塁王を獲得。またオールスターで代役として出場したホームラン競争で優勝も果たした。FAで巨人移籍するも、ついに打率が3割を超える事は無かった。元ソフトバンクの陽耀勲は実兄、オリックスの張奕は従弟。

 

 

中日ドラゴンズ


・石川翔
高校2年で投手に転向すると急成長してドラフト2位で指名。高卒一年目で初登板初ホールドを記録するも、再三の故障に悩まされて一軍登板はそれ以降無く戦力外。弟もプロ入りを目指している以上、弟の目標であり続けたい。

 

・福島章太

高校から投手に転向し、2年時の肘の故障を乗り越えて合同練習会でアピールしドラフト指名も1年で戦力外に。同じ備前中出身の4学年先輩・山本由伸が同じドラフト4位指名から投手5冠に輝いた以上、このままでは終われない。


・濱田達郎
大谷、藤浪と並び高校BIG3と称されるも大谷がメジャーで活躍を見せる一方で、育成契約から再度支配下を勝ち取り、サイドスロー転向で復活。先発予定の川上の代役で巡った初先発では、中日では近藤真一以来となる初登板初完封。更にセリーグで代役投手の勝利も初となった。