戦略的適合について | MBAで成績優秀者となった男の奮闘記

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既にMBAを終了しましたが、私の壮絶な2年間を思い出しながら日記にしていきたいと思います。
今後、MBAを目指される方などへ少しでも参考になればと思います。

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伊丹は「経営戦略の論理」において、戦略とは流れの設計であると述べており、①目標、②ありたい姿、③現状の姿、④変革のシナリオ、の順番で考えることが大切であり、②と④が戦略の部分に該当すると述べている。
つまり、変革のシナリオによって、ありたい姿にもっていくことが戦略であるということであり、そこに流れがあるのである。

この伊丹の考える戦略として「戦略的適合の論理」を考え、「市場への適合」、「能力への適合」、「組織の心理への適合」、この3つの適合が大切であると述べている。そして、これはある瞬間の静止の時ではなく、長期的発展として動的に考えていく必要がある。
すなわち、適合を動的に考えていくダイナミック適合が大切であると述べているのである。

たしかにゴルフで考えると、ゴルファーは、球が置かれている芝生の状況や傾斜の状況、風の強さなどを考える必要があり(市場への適合)、そこに自分の能力にあった態勢を整える必要がある(能力への適合)。そして、心理状態においても、イライラしていては良いショットが打てないため、勝つための強い意思と冷静な判断を持って挑む必要がある(組織の心理への適合)。これらが合わさって初めて良いショットが打てるはずである。

ゴルフも一瞬のショットで終わるのではなく、18ホールという長期的な流れの中で常に適合させる必要があり、その中で「市場への適合」「能力への適合」「組織の心理への適合」の3つの適合を最大限発揮したゴルファーが優勝するのである。

このように考えると、企業を成功に導いていくには、市場への適合だけを考えても、そこで働く現場の人間の心理が良くなければ、良い成功へともっていくことは難しい。もちろん、自分たちの持っている能力や技術力がどれほどのものかを理解して、そこで最大限市場へ適合させるものを作っていく必要もある。

私達は組織を進行させていく上で、「市場への適合」「能力への適合」「組織の心理への適合」といった3つの適合を合致させるように、ごく当たり前のことをしっかりと考え、行動していく必要があるようである。