「キラーカブトガニ」 ★★★~アサイラム系好きなら間違いなく楽しめる | そんなことより恋をしろ

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。

 これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

『シネマ報告書2023』の掲載にあたって

 
アサイラム系好きなら間違いなく楽しめる
★★★
(C)2021 RAVEN BANNER ENTARTAINMENT INC.

 

(2021年/カナダ/80分/Crabs!
 
【 製作・脚本・監督 】
ピアース・ペロルゼイマー
 
【 出演 】
カート・カーリー

ロバート・クレイグヘッド

アリー・ジェニングス

プライス・ダーフィー

 

 

【あらすじ】

 

 カリフォルニアのある海辺の町で、何かに喰われ打ち揚げられたクジラの死骸や、白骨化した人間の死体が次々と発見される。

 犯人は、廃炉となった原子力発電所の放射能により凶暴化したカブトガニだった。

 凶暴化したカブトガニは群れとなり人間たちを次々と襲い始め、ついには巨大化し町を恐怖に陥れる―

 

 

【コメント】

 

 さて、今回劇場で鑑賞したのは、劇場のチラシを拝見して前々からちょいと楽しみにしていた本作。いわゆるB級モンスターホラーですな。

 このいかにもなB級テイストを醸し出した本作。「サメの時代は終わった」という宣伝文句から見てもバカ映画臭がプンプン、マニアが黙っちゃいないでしょう。

 本来なら都内の小っさい劇場で小規模公開されるかDVDスルーされるであろう作品ですが、かなりの規模で全国公開されており、なんと懇意にしている「立川シネマシティ」でも公開されるとのこと。本作をこんな大規模に劇場公開に踏み切った配給会社の勇気に拍手を送りたいです。

 そんな意気込みを感じた本作を鑑賞すべく、さっそく足を運んだ次第です。さすがのB級作品、劇場はなかなかに盛況、パンフレットも売り切れでした。

 

(C)2021 RAVEN BANNER ENTARTAINMENT INC.

 

  いや~、実にくだらなくて楽しめました。80分という短尺ですが、久しぶりにB級テイスト満載のモンスターホラー堪能させていただきましたね。

 とにかくですね、本作はクソ真面目に鑑賞しちゃダメな映画です。安っぽいとかシナリオ破綻してるとか笑いがサムいとかカブトガニが襲ってくるわけねーとか、そんなもん作り手が重々承知で作ってるわけで。ポップコーンとジュース片手にガハハくだらねーと笑い飛ばしながら鑑賞しましょう。

 そういった視点で本作を鑑賞しつつ、僕が感じる本作のポイントは以下のとおりです。

 

1.アサイラム系好きなら間違いなく楽しめる

2.バカ映画としてもっとパワーが欲しかった

3.とはいえ、クライマックスの斜め上展開は最高!

 

 この手のB級映画好きなら知らない人はいないでしょう、サメと竜巻を合体させた知る人ぞ知る「シャークネード」シリーズ(全6作)や『ダブルヘッド・ジョーズ』『トリプルヘッド・ジョーズ』といった一連のサメ映画、『紀元前1億年』『エクスペンダブル・レディズ』といったヒット映画のもろパクリ作品でおなじみのアメリカのB級映画製作会社アサイラムの作品が好きであれば本作は間違いなく楽しめます。

 

 もうね、オープニングで原子炉が爆破されるシーンから見ても確実に安っぽさが伝わってきて、まるで監督が「本作はこのレベルの作品ですよー」と声高に宣言しているかのよう。

 カブトガニも確実にラジコンで動かしてるだろ、でっかいカブトガニ確実に着ぐるみだろ、とツッコミどころは満載、しかも血の量やグロい描写だけはムダに気合入っているという素晴らしさ。

 主人公にハイスクールに通う男女のティーンエイジャーを置き、プロムとか純愛とかいった青春ラブテイストを挿入してムダに物語をグダつかせるという、完全にB級ホラーのフォーマットを意識した展開がマニアをニヤつかせます。

 

 このように、終始バカバカしい展開がマニアの目をくぎ付けにする本作ですが、個人的にはもっとバカに振り切った映像パワーが欲しかったところ。観てると確実に笑いを取ろうとしている部分が透けて見えちゃってて、それが見えてしまうとちょっと冷めちゃうんですよね。バカ映画こそシリアスに作ったほうが絶対に面白いです。

 

 とはいえ、クライマックスの予想をはるかに超えた斜め上展開は上り詰めたバカバカしさで最高です。

 ネタバレになるのであえて詳しくは書きませんが、モンスターホラー展開からクライマックスは『パシフィック・リム』になりますw

 

(C)2021 RAVEN BANNER ENTARTAINMENT INC.

 

 そんなわけで、久しぶりに劇場でバカ映画を堪能させていただきました、満足満足。

 映画鑑賞の極意は、こういったバカバカしい作品も敬遠せずに楽しめる心の余裕を持つことですね。一度許せば一気に作品の鑑賞幅が広がり、更なる映画の世界も広がります。

 またこういったB級テイスト満載のモンスターホラーを漁りたくなってしまいました。

 

 

【2023年度 Myランキング】(1/22時点)

 

 本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。

 これで良いのか俺の会社。 

 

(ベスト)… ★★★☆以上が基準

 

  1位:非常宣言 ★★★☆

  2位:

  3位:

  4位:

  5位:

  6位:

  7位:

  8位:

  9位:

 10位:

 次点:

     

     

     

 

 (ワースト)… ★★☆以下が基準

 

  1位:

  2位:

  3位:

 

<その他ランク外一覧>

映画 イチケイのカラスカンフースタントマン 龍虎武師キラーカブトガニ

 


 
 
『キラーカブトガニ』の公式サイトはこちら

 

 

 

 

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