絶望感に打ちひしがれつつも、次の予定をこなさなくてはいけないわけで、極寒の中10分ほど待ちバスに乗り、山道の連続するカーブに1時間近く身体を揺らされつつ、終点Kall駅に到着。到着したが付近に駅が見つからずウロウロしていると、山岳装備を背負ったドイツ人男性が「どこ行くんですか?」(意訳)と声をかけてきたので、ケルンと答えると「付いてこい」的な身振りで案内してくれて、出発時刻ギリギリで電車に乗る。もしこの男性に案内されてなかったら、間に合わなかったことは間違いない。
「ダンケシェーン!サンキュー!」とお礼を告げ、ガラガラの車内に乗り込み、ドイツの農村風景を楽しみつつ約2時間、居眠りを交えながらケルン駅到着。14時近くになって遅れに遅れた昼食を取るため店をケルン駅周辺で探していると、ランチタイムを過ぎているのに満員の店を発見。例によって「人がたくさんいる店は間違いなく美味い」のルールに従い「Cafe Extrablatt」に決定。満席の店内に席を確保し、シュニッツェルとフライドポテトとサラダ盛り合わせ、ドイツ風と記されたビーフシチュー、ケルシュビールを注文。約5000円で高額に見えるが、2人で十分満腹になる量なのでなかなかリーズナブル。シュニッツェルは前回旅行で食べたが、一度はちゃんと、店で調理された出来立てのを食べねばなるまいと思っていた。早速食べてみると、シュニッツェルはカリカリの衣に、ジューシーで柔らかい豚肉が美味く、フライドポテトはカリっと仕上がり軽さと塩味のバランスが良い。ビーフシチューは大きめの牛肉と、コンソメとデミグラス?が効いたサラサラスープが合って美味く完食。うん、ルール通り、大変美味しく満足できる店だった。
今回旅行では、ケルンからミュンヘンの移動に寝台列車「ナイトジェット」を予約しており、出発時間まで7時間近くあるため時間つぶし。まず、日中の明るい時間帯に改めてケルン大聖堂見学に行くと、夜に分からなかった巨大さや細かい造形がありありと分かり、
うわー・・・・・・・・・
と感嘆しか出来ない。昼は無料で見学できるらしく、ありがたく聖堂内部を見学させてもらい、日本では見られない、触れられない景色が脳に新鮮で、デジタルまみれでボヤケ気味の脳を、リフレッシュさせてくれる感覚だ・・・。これだから海外旅行はやめられない。
ケルン大聖堂見学を終えてもまだまだ時間はあるので、ジャーマンレイルパスでケルン駅のラウンジに入って休むことに。駅構内を探してもラウンジはなく、インフォメーションに尋ねると、駅から出てまっすぐ歩くとのこと。案内通りに歩くが、早足で10分歩いて到達したビルの中。もし雨が降っていたらずぶぬれになる距離で、大きなスーツケースを持って気軽に歩ける距離でもない。本来ならICE利用者のために、発車待ちや休憩で気軽に使える場所に無ければならないものが、ここまで歩かせることに「使わせないよ」と言いたげな悪意を感じる。
悪意を感じつつも、パスを見せて入場しようとしたら、係員から「このパスでは入れません」との回答。ここもフランクフルト駅同様に、特定条件をクリアしたチケットでないと利用できないらしい。悲しげな顔をしていると、ケルン駅から10分以上歩き続けた我々夫婦を可愛そうに思ったのか、ラウンジで配布しているチョコをおまけにくれたのが、せめてもの救い。
チョコは貰えたが、ラウンジが使えず同じ道をまた歩いて帰るが大変つらい。ケルン駅に到着後Sバーンに乗り、一駅離れたケルンメッセ駅で降り、ホテルに預けていた荷物を回収。例によって翻訳アプリでお礼の言葉を入れ、ホテルマンの笑顔に見送られホテルをチェックアウトする。
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