横浜の書家・デザイン書道家の紅花です。
歌舞伎・文楽・能楽・雅楽・組踊の世界を楽しんできました。
東京国立博物館で開催中の「体感!日本の伝統芸能」を見に行ってきました。
日本の5つの伝統芸能ー歌舞伎・文楽・能楽・雅楽・組踊のそれぞれの歴史を学び、美を体感できる作りになっていました。
歌舞伎
「金門五山桐」の石川五右衛門。桜が彩る美しい再現舞台でした。
「暫」鎌倉権五郎景政の衣装。華やかなデザインです。
細かい刺繍
文楽
いわゆる人形浄瑠璃。三人で一体の人形を操り、細かい動きを表現しています。
「義経千本桜」の再現舞台。
静御前と化身の狐。中に入って舞台の裏側が見られるようになっていました。
能楽
「岩船」
神女が天上界の宝を人間界に贈るという物語。
面に触れないで体感できるように工夫されていました。
波の模様の袴。
面の顔のちょっとした表情で、悲しみや恨み、年代を表しています。
雅楽
中国や朝鮮から伝来した楽舞を日本で整理・集成した古代の宮廷芸能。
「還城楽」の舞台を再現。背中にあるのは鼉太鼓(だだいこ)。
装束は銀と緑、金と赤の組み合わせがきれいでした。
組踊
琉球王朝が中国の皇帝から送られる「冊封使」をもてなすために考案された「組踊」
「銘苅子」は日本各地に伝わる天人羽衣伝説の沖縄版。
それぞれの伝統芸能が日本の風土や自然に向き合い、その時代時代の影響を受け長い歴史の中で引き継がれ、進化し続けていることの壮大さを感じました。
そして細かい手作業、色使いにもほれぼれしました。
伝統と革新という言葉の中で、どうしても革新に目を向けがちですが、バランスを保ちつつ、丁寧に次世代にバトンタッチしていくことを大切にしたいと改めて思いました。
2022年3月13日(日)まで開催。