だんなっちょんのブログ

ヤ〇トのセールスドライバーやってます。
競馬・飲酒・昼寝・スマホいじりが趣味の
甲斐性無しの二児の父

藤井聡太二冠誕生に関して

2020-08-21 12:25:56 | 将棋
誰も時間の問題と思っていた藤井七段がタイトルを一気に2つ奪取し
藤井二冠(棋聖・王位)になり段位も10代にして八段と恐るべき棋士の登場で
今後も谷川・渡辺はもちろん大山中原羽生の記録超えも視野に入るレベルで目が離せない。
ただし逆の言い方をすれば「それしかない」というのが率直な感想で正直悲観的にみている。

もっとも悲観しているのはライバルがいないことだ。

まず以下のデータ

A級棋士
渡辺名人 8勝6敗(0.5714)
豊島竜王 7勝9敗(0.4375)
広瀬八段 1勝4敗(0.2000)
佐康九段 2勝6敗(0.2500)
佐天九段 4勝4敗(0.5000)
羽生九段 6勝5敗(0.5454)
糸谷八段 5勝3敗(0.6250)
三浦九段 3勝6敗(0.3333)
稲葉八段 2勝6敗(0.2500)
菅井八段 2勝7敗(0.2222)
斎藤八段 7勝4敗(0.6363)

若手が2割だの3割だの・・。A級棋士は当たる相手がきつくなるから
勝率が下がるのは仕方ないにせよ、さすがに将来性を不安視する。
タイトル戦だらけの渡辺名人の勝率は上々で一人だけ元気
豊島竜王はタイトル奪取はするものの防衛経験が無い。
もともと羽生世代が落ち目になる前には何度も突っぱねられて羽生世代が元気が
なくなったタイミングで上がったような感じなので、とびぬけた才能型より
むしろ努力・地道型と思ってみています。
年上のこれまた天才・渡辺名人の壁を破れていない以上、歴史的な天才棋士(羽生・中原・谷川・大山ら)
というレベルとは言い難い。年齢も藤井より一回り上で当然長く藤井と対峙することはできない。
今後タイトル戦で何度か顔を合わせてそれなりに見せ場は作ると思うが年齢が離れすぎている。
それは渡辺名人も同じ話。なお高勝率キープの糸谷・斎藤八段はさすがタイトル経験があるだけあると思う。
タイトル失冠してからは元気がないのが残念だが・・・。

B-1
永瀬二冠 14勝5敗(0.7368)
木村九段 6勝6敗(0.5000)
丸山九段 8勝6敗(0.5714)
郷田九段 3勝4敗(0.4285)
屋敷九段 3勝4敗(0.4285)
深浦九段 4勝3敗(0.5714) 
久保九段 11勝4敗(0.7333)
行方九段 3勝5敗(0.3750)
山崎八段 4勝4敗(0.5000)
松尾八段 2勝6敗(0.2500)
近藤七段 8勝4敗(0.6666)
千田七段 8勝3敗(0.7272)
阿久津八段 2勝6敗(0.2500)

永瀬二冠は超一流棋士になりうる勝率を保持。タイトル戦や上位層相手に7割は相当なものと思う。
羽生・ポスト羽生世代の丸山・深浦・久保・木村九段は5割以上キープしておきながら
松尾・阿久津・山崎八段の成績はもう悲しい限り。羽生世代にコテンパンにやられて、さらに下の世代にも
コテンパン。この世代の一角の橋本八段も前回の順位戦でB-2に陥落してしまった。
年齢的もまだまだやれるから奮起してほしい。
千田・近藤七段は超有望株だがタイトル挑戦が千田七段の一回のみでは少々物足りない。
羽生世代の郷田・康光・屋敷・深浦らトップ棋士はA級に上がる前にすでにタイトルとっていたことを
考えればもう少し頑張ってほしい(物足りない)のが率直な感想だ。


その他勝率上位強豪(有望株)
三枚堂七段 5勝4敗(0.5555)
増田康六段 9勝4敗(0.6923)
大橋六段  11勝5敗(0.6875)
都成六段  7勝3敗(0.7000)
梶浦六段  10勝5敗(0.6666)
佐々木六段 13勝4敗(0.7647)
本田五段  12勝5敗(0.7058)

梶浦六段の竜王戦の躍進はわくわくした。5組優勝で1組1位の対局まで勝ち上がるのは初めてのこと。
ただ羽生九段に敗れてしまったが・・。今後の活躍に大いに期待したい。
彼らの多くはなかなか勝ち星をつかみ取るのが難しい藤井二冠に対して勝ったことがある棋士が多いことだ。
特に佐々木六段は王位リーグ入り、棋王戦挑戦者決定戦までいきだのタイトル戦の場に早く出てきてほしい
の一点。


簡単にまとめれば
藤井二冠に対峙する勢力は永瀬二冠・渡辺名人ぐらいで豊島竜王は
いかに藤井二冠と相性がいいにせよムラがあって少々物足りない。
若手の有望株はいても「超」有望株は居ない。
むしろいまだに羽生~ポスト羽生世代が頑張っているのは悲観的な話。
久保九段なんか王座挑戦を決めてしまった。。実に素晴らしく尊敬できる話だけど
今後のことを考えると「うーん」の一言。

とても尊敬できる将棋棋士に失礼ではあるが、見ている側からすれば面白くない。

羽生善治永世七冠は決して雑魚を相手に独り相撲してきたわけではない。
羽生世代~ポスト羽生というこれまた類まれな天才相手にまだ元気だった谷川九段に
下には渡辺明がプレッシャーをかける中で、99期のタイトル獲得だ。
だからこそ面白く見ごたえあって、周りもレベルをどんどん上げて王者・羽生を時には
タイトルの座から蹴落としたり跳ね返したり、特に羽生・森内の名人戦は死闘の連続。
だからこそ驚異的な精神力で複数冠を長きにわたって保持してきた羽生九段の成績は
価値が極めて高いと思う。

藤井二冠の今後の活躍は楽しみで仕方ない反面、彼を苦しめる存在がいないこと、
いても彼より一回り以上年齢が上で長きにわたって彼を苦しめるのは難しいこと。
奨励会員を見ても特に目立った存在もいない。
今はタイトルが8個あるし羽生さんが持つ様々な記録を塗り替える可能性は高いと思っているのですが、
さすがにこのままの状況が続けば何でもかんでもタイトル戦は藤井藤井藤井
「どうせ勝つんでしょ」「何局持つのだろう」なんて思いながら眺めるのもなぁと思う。

今はまずは羽生さんの伝説の一つであるタイトル総なめ(八冠)が目標になると思う。
実力維持のみならず相当タイトなスケジュールをこなさないといけない精神力・体力も
求められ、単に強ければなれるものではないと思う。
まずそれが達成する瞬間は見たいから応援はひきつづきしていこうと思う。
その間に驚異的なライバルが複数人出てくることを楽しみにしながら・・・。











最新の画像もっと見る

コメントを投稿