ソース
https://www.shogi.or.jp/news/2020/10/post_1954.html
2年前の清麗に続いてまたしても新たな女流タイトルが追加された。
その賞金は驚異の1500万円。
女流最高賞金額が清麗の700万から比較すると倍以上の破格さ。
「男性」棋士のタイトル戦と比較しても1500万は上位に入る。
少なくとも賞金額だけで比較しても王将・王座・棋王・棋聖よりも上で
王位と同水準である。
５つしかなかった女流タイトルがわずか数年で８つに1.6倍増。
なんと男性棋戦と肩を並べるようになってしまった。
さて新たに追加された「白玲」だが、内容が秀逸。
「男性」棋戦の最高峰ともいえる順位戦をそのまま真似て
女流順位戦を実施し（第一期は順位決定リーグで振り分けて2年目以降からスタート）
Ａ～Ｄにクラス分けを行い、順位戦同様の仕組みでＡ級優勝者がタイトルホルダーに
挑む仕組みになる。
順位戦はトーナメントと違って1回負けたら終わりではなく
リーグが終了するまで総当たりで全員と対局が組まれるので
対局数が足りない女流からすれば対局数が増えてありがたい話になる。
これまでだとすべての棋戦で初戦敗退すると年間対局数が10にも満たない女流が
山ほどいるが、順位戦のクラス人数が10人とすれば最低８～9局が確保される。
近年の女流棋士は藤井ブームにより表舞台に顔を出す機会が増えた。
コロナの影響で最近控え目ではあるが、多くの女流棋士が知名度を伸ばし
多くのファンを抱える存在まで躍進。
将棋の実力のほうも奨励会三段まで上り詰めた里見・西山、（表には出てこないが中七海三段）
初段の加藤桃子と近年実力を大きく伸ばしている。
個人的にはスポンサーがつくのは彼女らの努力によるものだと納得する話だが、
スポンサーの期待を裏切らないようにしてほしいと思う。
聞き手や普及の仕事はそれは大事な仕事だと思うが、「さらにに女流棋士がレベルアップしてほしい」
という意図は汲んでほしい。
里見・西山の極めて男性プロに近い存在（実際対男性プロ相手に五分の成績）
ではなくて、将来的に女性初の「棋士」が誕生することも祈っているはずだ。
そのためには女流棋士全員が切磋琢磨し、互いにレベルアップを図らないと難しい話だと思う。
だからこその女流順位戦を設置ではないだろうか。
タイトルに関係ない・弱い女流棋士にも一定数の対局を用意するのはそれなりにコストが
かかる話だ。みっともない将棋やスポンサーを失望させるようなリーグにしてしまっては
見限られることもあり得る話だと思う。
懸念材料はほかにも結構思いつくが。。。まぁ今はそんなことを言わずに
素直に楽しみにしている。
順位決定戦が11月にいきなり始まるが、
女流レーティング通りに並べてみると
（※段位の「女流」省く）
白玲 里見加奈四冠
Ａ級(10人）
・西山朋佳三冠・伊藤紗恵三段・加藤桃子三段・甲斐智美五段・上田初美四段
・渡辺愛三段 ・室谷由紀三段・清水市代七段・中村真梨花三段・鈴木環那三段
Ｂ級(10人）
・香川愛生三段・山根ことみ三段・中井広恵六段・石本さくら初段・岩根忍三段
・脇田奈々子初段・矢内理恵子五段・加藤結李愛初段・千葉涼子四段・加藤圭三段
Ｃ級（20人）
・本田小百合三段・中澤沙耶初段・頼本奈菜初段・伊奈川愛菓初段・室田伊緒二段
・山口恵梨子二段・小高佐季子1級・竹部さゆり四段・水町みゆ初段・渡辺弥生初段
・藤井奈々初段・塚田恵梨花初段・長谷川優貴二段・和田はな2級・村田智穂二段
・和田あき初段・井道千尋初段・里見咲紀初段・貞益南初段・宮宗紫野二段
Ｄ級（残り）
・野原未欄2級・北村桂香初段・山田久美四段・中村桃子初段・早水千沙三段
・山口仁子梨2級・カロリーナ1級・中倉宏美二段・武富礼衣初段・堀彩乃1級
・飯野愛初段・磯谷真帆初段・長沢千和子四段・藤田綾二段・高浜愛子2級
・山口朱未二段・山口絵美菜1級・上川香織二段・島井咲緒里二段・相川春香初段
・斎田晴子五段・船戸陽子二段・北尾まどか二段・安食総子初段・石高澄恵二段
11月に順位決定リーグが開催されるけど、いきなり若手（若い）有望株がＤ級に落とされたりするのだけは
いやだなぁ。いきなりＤ級だとＡ級にあがるのに3年を擁するのはちょっと面白くない。
ただ、64人の女流が8組に分かれて各組「リーグ戦」だから負けておしまいではない。
リーグ優勝すれば順位１～8位が付与されるわけだからその時点でＡ級はおそらく確定。
組2位だと9位~16位が付与されるのでＢ級が確定になると思われる。
一発負けて終了のトーナメント戦ではないのでそこが安心かな。
以前ブログで触れた個人的に応援している加藤圭女流は最低2位を確保してほしいかな。
組み合わせと状態次第では組優勝もなくはないので、楽しみ。
また英春流で倉敷桃花戦で大躍進・プロ入りで話題になった野原未欄女流2級にも注目したい。
今後の連盟の情報を楽しみにしています。
https://www.shogi.or.jp/news/2020/10/post_1954.html
2年前の清麗に続いてまたしても新たな女流タイトルが追加された。
その賞金は驚異の1500万円。
女流最高賞金額が清麗の700万から比較すると倍以上の破格さ。
「男性」棋士のタイトル戦と比較しても1500万は上位に入る。
少なくとも賞金額だけで比較しても王将・王座・棋王・棋聖よりも上で
王位と同水準である。
５つしかなかった女流タイトルがわずか数年で８つに1.6倍増。
なんと男性棋戦と肩を並べるようになってしまった。
さて新たに追加された「白玲」だが、内容が秀逸。
「男性」棋戦の最高峰ともいえる順位戦をそのまま真似て
女流順位戦を実施し（第一期は順位決定リーグで振り分けて2年目以降からスタート）
Ａ～Ｄにクラス分けを行い、順位戦同様の仕組みでＡ級優勝者がタイトルホルダーに
挑む仕組みになる。
順位戦はトーナメントと違って1回負けたら終わりではなく
リーグが終了するまで総当たりで全員と対局が組まれるので
対局数が足りない女流からすれば対局数が増えてありがたい話になる。
これまでだとすべての棋戦で初戦敗退すると年間対局数が10にも満たない女流が
山ほどいるが、順位戦のクラス人数が10人とすれば最低８～9局が確保される。
近年の女流棋士は藤井ブームにより表舞台に顔を出す機会が増えた。
コロナの影響で最近控え目ではあるが、多くの女流棋士が知名度を伸ばし
多くのファンを抱える存在まで躍進。
将棋の実力のほうも奨励会三段まで上り詰めた里見・西山、（表には出てこないが中七海三段）
初段の加藤桃子と近年実力を大きく伸ばしている。
個人的にはスポンサーがつくのは彼女らの努力によるものだと納得する話だが、
スポンサーの期待を裏切らないようにしてほしいと思う。
聞き手や普及の仕事はそれは大事な仕事だと思うが、「さらにに女流棋士がレベルアップしてほしい」
という意図は汲んでほしい。
里見・西山の極めて男性プロに近い存在（実際対男性プロ相手に五分の成績）
ではなくて、将来的に女性初の「棋士」が誕生することも祈っているはずだ。
そのためには女流棋士全員が切磋琢磨し、互いにレベルアップを図らないと難しい話だと思う。
だからこその女流順位戦を設置ではないだろうか。
タイトルに関係ない・弱い女流棋士にも一定数の対局を用意するのはそれなりにコストが
かかる話だ。みっともない将棋やスポンサーを失望させるようなリーグにしてしまっては
見限られることもあり得る話だと思う。
懸念材料はほかにも結構思いつくが。。。まぁ今はそんなことを言わずに
素直に楽しみにしている。
順位決定戦が11月にいきなり始まるが、
女流レーティング通りに並べてみると
（※段位の「女流」省く）
白玲 里見加奈四冠
Ａ級(10人）
・西山朋佳三冠・伊藤紗恵三段・加藤桃子三段・甲斐智美五段・上田初美四段
・渡辺愛三段 ・室谷由紀三段・清水市代七段・中村真梨花三段・鈴木環那三段
Ｂ級(10人）
・香川愛生三段・山根ことみ三段・中井広恵六段・石本さくら初段・岩根忍三段
・脇田奈々子初段・矢内理恵子五段・加藤結李愛初段・千葉涼子四段・加藤圭三段
Ｃ級（20人）
・本田小百合三段・中澤沙耶初段・頼本奈菜初段・伊奈川愛菓初段・室田伊緒二段
・山口恵梨子二段・小高佐季子1級・竹部さゆり四段・水町みゆ初段・渡辺弥生初段
・藤井奈々初段・塚田恵梨花初段・長谷川優貴二段・和田はな2級・村田智穂二段
・和田あき初段・井道千尋初段・里見咲紀初段・貞益南初段・宮宗紫野二段
Ｄ級（残り）
・野原未欄2級・北村桂香初段・山田久美四段・中村桃子初段・早水千沙三段
・山口仁子梨2級・カロリーナ1級・中倉宏美二段・武富礼衣初段・堀彩乃1級
・飯野愛初段・磯谷真帆初段・長沢千和子四段・藤田綾二段・高浜愛子2級
・山口朱未二段・山口絵美菜1級・上川香織二段・島井咲緒里二段・相川春香初段
・斎田晴子五段・船戸陽子二段・北尾まどか二段・安食総子初段・石高澄恵二段
11月に順位決定リーグが開催されるけど、いきなり若手（若い）有望株がＤ級に落とされたりするのだけは
いやだなぁ。いきなりＤ級だとＡ級にあがるのに3年を擁するのはちょっと面白くない。
ただ、64人の女流が8組に分かれて各組「リーグ戦」だから負けておしまいではない。
リーグ優勝すれば順位１～8位が付与されるわけだからその時点でＡ級はおそらく確定。
組2位だと9位~16位が付与されるのでＢ級が確定になると思われる。
一発負けて終了のトーナメント戦ではないのでそこが安心かな。
以前ブログで触れた個人的に応援している加藤圭女流は最低2位を確保してほしいかな。
組み合わせと状態次第では組優勝もなくはないので、楽しみ。
また英春流で倉敷桃花戦で大躍進・プロ入りで話題になった野原未欄女流2級にも注目したい。
今後の連盟の情報を楽しみにしています。
