上海で暮らしてみた

2年目駐在員のささいな日常ブログ

黄山

2014年03月24日 | 旅行記
「黄山を見ずして、山を見たというなかれ」

黄山(こうざん Huang Shan)は、安徽省にある世界遺産の景勝地。
雲海に断崖絶壁の山々が浮かぶ水墨画の様な風景で、仙人の住む世界に例えられます。
水墨画の景色といえば桂林も有名ですが、黄山はより男性的というか、雄々しい感じです。

帰任前に絶対行くぞ(!!)。。。と密かに心に誓い、最後の週末をねらって行ってきました。

行くのはちょっと面倒です。
今回は杭州まで高鉄(新幹線)で行き、そこから車で約4時間かけて麓に到着。
更にバスに乗り換え、ロープウェイで山頂に到着するまでに、上海出発から合計7時間半かかりました。

すると、こんな景色が広がっています!

墨で描きたくなる景色。


ワァセェィ!


切り立った岩が、天から降って突き刺さった様な。
(実際には逆に、隆起してできています)


「黄山」というのは、一つの大きな山を指すのではなく、72個の峰が集まって構成される山々の集合体です。
全景のイメージはこんな感じ。


これは、黄山最高峰の蓮花峰(1864m)と天都峰。


今回は気象条件がそろわず、峰と峰の谷間を埋め尽くす雲海は見られませんでしたが、
日光のあたり具合によって幻想的な光景も広がります。



こういう尖った岩は、だいたい観音様に見立てられます。
(左を向いて、手を合わせている)

どうしてこんな形状になるのか不思議。

今回参加したのは1泊2日のツアーで、山頂のホテルに泊まった翌朝はご来光を見に行きました。
残念ながら雲海から立ち登る太陽は見られませんでしたが、これは始信峰という場所からみたご来光。

幻想的で、清らかな心を取り戻したような気分。。。



ただし、移動は峰と峰の合間をアップダウンするので体力的にキツイです。
土や木の根の道を登ると思っていたのですが、遊歩道は全て石段で造られていて、ひたすら階段を登り、下っていきます。

中には、崖っぷちに無理矢理つくった階段も、、

いつか崩落するぞ。。

はじめは絶景に疲れも忘れるほどでしたが、そのうち忘れられないくらいゼイゼイいいながら歩く様になります。
今回見られたのは風景区全体の1/3ほど。2泊くらいしてじっくり観光したいですが、果たして足がもつかどうか・・・




場所が変わって、こちらは山の麓にある宏村(こうそん Hong Cun)という300~400年前くらいの古い街。(こちらも世界遺産)

古い町並みに水路が巡らされ、池ではカモがくつろいでいます。

ここも歴史的で貴重な風景なのですが、黄山散策のあとで疲れていたのと、大勢の中国人で埋め尽くされていたので、眺める程度。


これはカモたち。

池でスイスイしているすぐ横では、、、

干されている(!)

がーーーん。


以上、念願かなった黄山観光でした!


謝謝!










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2 コメント

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お疲れ様でした。 (興国路)
2014-03-28 16:39:53
黄山へのお参り(笑)達成、おめでとうございます!
こういう景色を見ると、中国の得体の分からなさが一層、分かるような気がします。本当になんでもありの中国で、その美も現実の残酷さと裏表、と言うかk何でもかんでも表裏一体のダイナミックチャイナ。

それと終にチャイナ脱出、なんですね。上海という街は本当に興味の尽きない街で楽しい面白い所だけど、異常な大気汚染、最後の方はほとんど麻痺してくる食の安全への配慮、などなど本当に健康面で重大なダメージを受けているのは間違いのないことだから、良かったですね。
実は私もこの得体の知れぬPM2.5の影響が限界、と悟り、上海を離れて今はシンガポールに一月から住んでいます。シンガポールも大気汚染あるけれども、上海に比べると比でなくって、慣れっこになっていた中国でのあの汚染まみれの日がどんなに恐ろしいものだったのか、ということが今になって分かってきました。
それでもたまに、上海を懐かしく思う時もあります。あのメチャクチャな日常の中に素朴な人の優しさ、親切に出会った時の思い出とか、ガシャガシャした楽しいお祭りみたいな楽しさ。

日本は桜の季節ですね。ゆっくりとデトックスしてくださいね。(^∇^)
ご苦労様でした。
新加坡! (Pingzhao)
2014-03-30 01:35:00
シンガポールにいらっしゃるのですね!
すばらしい機動力。

上海の空気状況は日によって違いますが、今日はまた結構な汚染日。
この空気から解放されるのはうれしいですが、花粉症なので、今の季節は日本の方がむしろ憂鬱だったり・・・
その点、新加坡はいいかもしれませんね!

たくさんコメントをいただきありがとうございました。
ますますのご活躍を!


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