二人の妻がいました。
ペニンナには子供がいましたが、ハンナにはいませんでした。
神がハンナの胎を閉ざされていたからです。
ペニンナはひどく彼女を悩ませて、神がその胎を閉ざされたことを恨ませようと
します。
年が明けますが、ハンナが神の家に上るごとに、ペニンナは彼女を悩ませた
ので、ハンナは泣いて食べることもしません。
夫エルカナは彼女を慰めますが、シロで彼らが飲み食いした後、ハンナは立ち
上がって、「男の子を賜わりますなら、私はその子を一生のあいだ神にささげ、
かみそりをその頭にあてません」と神に祈って、激しく泣きます。
祈りを終えると、彼女は食事し、その顔はもはや悲しげではなくなります。
そして、彼らは朝早く起きて、神の前に礼拝し、ラマにある家に帰って行きます。
その後、エルカナは妻ハンナを知り、神が彼女を顧みられたので、 彼女は
みごもって男の子を産み、サムエルと名づけます。
エルカナとその家族とは皆上って行って、年ごとの犠牲と誓いの供え物とを
ささげますが、ハンナは上って行かず、「この子が乳離れしてから神の前に
連れて行って、一生仕えさせる」と告げます。
サムエルが乳離れすると、ハンナは三歳の雄牛一頭・麦粉一エパ・ぶどう酒の
入った皮袋一つを取り、その子を連れてシロにある神の家に行きます。
それから、祭司エリに神が願いを聞き届けられたので、この子を神にささげる
と約束し、サムエルの神の家での生活が始まります。
(サム上 1:1-28)
エルカナの妻ペニンナは子供に恵まれず、夫の他の妻からいじめられて、
神の家で「男の子を与えてくださるなら、その子を一生神にささげる」と誓約
します。
すると、彼女の胎を閉ざされていた神が彼女の願いを聞き入れ、彼女は
実際に男の子を産みます。
そして、その子が乳離れすると、誓約を果たすべく神にささげます。
これがイスラエルの指導者、サムエル誕生の話です。
彼は最初の王、サウルの時代まで活躍します。
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