湿潤療法と乾燥療法 | 東洋医学の力で人生を激変させた男〜黄 岩豹〜

東洋医学の力で人生を激変させた男〜黄 岩豹〜

東洋医学=単なるマッサージだと思ってたかつての私。
『髪を生やして痩せさせてやる!』と誘われて行った先が東洋医学の医院。
ツボを押された瞬間、体が熱くなり10キロ痩せたのをキッカケに、東洋医学に魅了され
自分が東洋医学マスターを目指すことになった男のブログ

スライサーを洗おうとしたら自分の指の肉がスライスされましたw

考え事をしながらの洗い物は危険ですね。(^_^;)

一般の病院に行ったら消毒&ガーゼそして包帯の治療を受けます。

しかし私が行ったのは消毒もガーゼも当てない湿潤療法(モイストヒーリング)です!

キズパワーパッド


湿潤療法について


湿潤療法は傷口を水で洗って『創傷被覆材』で覆って湿潤環境を保ちます。

『痛くなく、早く、綺麗に傷を治す』治療法になります。

この療法は医師の思想や状態によって行うかどうか判断が分かれます。

湿潤療法は例えば猫がケガした時に舐めて傷を治すような感じです。

猫


元々人を含めた動物には自己治癒能力が備わっており、自らの免疫機能によって体内に悪影響を与える細菌やウイルスを除去することができるため消毒は不要になります。

また人間の細胞には細胞壁がありません。

細胞壁は細胞を外的要因から守る働きがあります。

人間には細胞壁が無いため、消毒をすると細胞を守ることができず壊すことになります。

細胞は乾燥すると死滅するため、そうならないように体は滲出液を出して細胞を守ろうとします。

湿潤療法は細胞を生かし治りを良くする療法であり、潤いを保つことが必然となります。

私は昔お惣菜の調理の仕事をしていたことがあるのですが、誤って180度の油を指に掛け流してしまい、指がエイリアンのように水脹れしてしまったことがあります。

その時も水脹れした指の皮を破らないように湿潤療法で治療を受けたのですが、火傷の痕も残らず何事も無かったような指に戻りました。

女性の方でも若々しさを保つために肌への保湿は欠かせないかと思います。

細胞の潤いを保ち自然治癒力を利用することで、肌のツヤを良くし、肌荒れ、シミ、ソバカスを防ぐことに繋がります。

湿潤療法の説明(手話動画)


乾燥療法について


乾燥療法は傷口を消毒して絆創膏やガーゼを貼り、乾燥させ『かさぶた』を作って乾燥環境を保ちます。

『殺菌して、防御して、ゆっくり傷を治す』治療法になります。

免疫力が弱く細菌やウイルスに抵抗できないような方だと、傷口から体内に悪影響を与える細菌やウイルスが侵入し免疫機能によって除去することができず、敗血症を伴う可能性もあります。

そのため傷口を消毒して体から出る滲出液を綺麗に取り除き、絆創膏やガーゼを張り替えて患部の乾燥状態を保ちます。

滲出液を綺麗に取り除き乾燥させると細胞は死滅してしまいます。

またガーゼは剥がす時にくっ付いてしまい、新しくでき始めた表皮細胞も一緒に剥がしてしまいます。

ガーゼを取り替える度に細胞の再生の邪魔をすることになるので、結果的に痛みを伴いつつ治りは遅く傷跡が残りやすいです。

良いも悪いも殺菌し、乾燥させることで細菌の増殖を防ぎ、『かさぶた』を作ることで傷口に栓をして止血と共に外的要因から体を保護します。

『かさぶた』は、血小板、フィブリンというタンパク質、白血球や細胞の死骸などが集まり、折り重なってできた『蓋(ふた)』です。

乾燥療法は例えば戦争で国を武力でもって征圧し治すような感じです。

水や食糧を絶ち、罪の無い者も巻き添えに命を奪い、新たな支配下の中で組織を作ろうとするようなイメージです。

いうなれば自らも痛みを伴う『諸刃の剣』のような療法ということです。

乾燥療法といっても実際には、かさぶたの下で湿潤環境が作られているため、結局は湿潤療法に移行される感じになります。

そのため『かさぶた』を剥がすと湿潤環境とかさぶたの下にできた表皮細胞が失われて、治りが遅くなるどころか傷跡を広げ痕を残すことになります。

乾燥肌になると痒くてしょうがなくなると思います。

肌をかくことで細胞が壊れてしまうため保湿を行う方は多いかと思います。

同じ理屈で乾燥療法ですと『かさぶた』をかいて剥がしてしまう可能性は高いです。

私は昔足が膿んでしまい切って縫うようなことをしました。

膿だ箇所を切り膿を出して消毒のあと縫合しました。

その後は乾燥療法での治療となり、消毒し薬を塗りガーゼを張り替えてを繰り返しておりました。

しかし『かさぶた』ができてはかいて剥がしてしまったため、傷口の痕が黒く残ってしまいました。

乾燥療法では『かさぶた』は絶対に剥がさないようにして保湿すると良いです。

湿潤療法と乾燥療法での治療の比較動画


治すには?


『湿潤』『乾燥』の2つの療法でキーワードとなるのは

① 止血

② 細菌やウイルス

③ 細胞の再生

この3つがクリアできることが最大限の治療になるかと思います。

止血できて、体に悪影響を与える細菌やウイルスを除いて、保湿を維持し細胞を再生させる。

これができれば1番良いのだと思います。

『湿潤療法』『乾燥療法』という療法の垣根を越えて、体にとって最適な状態を作ることが1番の『治療』となります。

これは食事や生活習慣の改善も『治療』の1つだというです。

結局のところ『治す』のは自分自身なのです。


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