先日、小3の長男・グーグが宿題をしていたときのことです。

 

年中のメイメイと、2歳児のディーディはリビングで遊んでいたのですが、突然メイメイがグーグに近づいていって

 

グーグばっかり勉強していてずるい!

メイメイも勉強教えてほしい! と言い出しました。

さくら・さくらんぼ保育の園は早期教育禁止ですので、年中といえどもメイメイはまだ全く字の読み書きができません。

でもこういうご時世ですから、保育園以外のお友達は字が書けます。

メイメイも何か思うところがあるのかもしれません。

 

すると…

 

グーグがため息交じりに言いました。

 

「小学校に上がったら、嫌でも毎日授業・宿題・授業・宿題で勉強ばっかりになるんだよ? 保育園の間くらい、とにかく遊んでおけよ。そんなに遊んでばっかりいられるの、今だけだぞ? お兄ちゃんはむしろ、メイメイたちがうらやましいよ。」

 

メイメイは「ふーん」みたいな感じでしたが、グーグがそんな風に思っているなんてこの時初めて知りました。

 

 

それとは別の日に、グーグが家事をしている私に向かってこう言いました。

保育園で毎日泥だらけになって遊びまくっているメイメイとディーディが羨ましいというのです。

「あんた、保育園のお迎えとか全然行きたがらないくせに?」

と思いましたが、

 

「羨ましいもなにも、あなただって保育園時代は遊び倒したじゃないか」

と返事をしました。

世の中には、保育園時代から読み書きや計算、英会話などを習っている子だっていっぱいいますから。

するとグーグは、

 

 

「俺は存分に遊ばせてもらえたから、あの保育園で良かったよ」

とつぶやきました。

 

親が「思いっきり遊びきる幼少期を経験させてあげたい」と思って選んだ保育園でしたが、もし本人が

「小学校に上がってから苦労するのは俺なんだぞ! 普通の幼稚園に行きたかった!」

と思っていたら申し訳ないな、と少し気にはなっていました。

でもグーグが「あの保育園で良かった」と思っていることが分かって、嬉しいようなホッとしたような、とにかくじーんときました。

 

とはいってもグーグは意外と(?)勉強好きの読書家で、家に帰ると率先して宿題を終わらせますし、歴史の本が好きで毎日暇さえあれば「織田信長」などの読書をしています。

だから「勉強好きの子なのに、早期教育禁止の保育園に行かせてたってのも不思議な話だな」と最近は思っていたんですけどね。

グーグの話では、

「学校は楽しいし、勉強も楽しい。でも、宿題とかを面倒に思うことだってもちろんある。ただ妹と弟を見ていて思うのは、あの頃はわかってなかったけど、保育園っていっぱい遊べて最高に楽しい場所だったんだなってこと。たまに、そうふと思うだけ。」

ということらしいです。

 

グーグくん、8歳。小学3年生。

さくら・さくらんぼの保育園で遊びきった幼児期を経て、一歩一歩着実に少年になってきているんだな。

「毎日メイメイとディーディの泥汚れがひどくて、洗濯が大変で大変で仕方ないけれど、お母さん頑張るよ!!」

そう思って、心がじんわり温かくなったお母さんでした。