
2025年春、ブログ主は久しぶりに釜山鎮区凡川洞にあるホチョン(虎川)
マウルを訪ねた。

ホチョンマウルも、おそらくはプサン市内の他の急勾配の街と同様、
戦争避難民たちの何としても生き抜かんとする強い意志と人生の深い
哀歓が作り上げた街であるに違いない。

ブログ主は、その急勾配の街に新しくできた、傾斜型のエレベーターを
見学しに行ったのである。

まず、エレベーターの設備に足を運びながら、決して小さくない恐怖を
感じさせられた。

有り体に言えば、ビビってしまったのである。

それくらい傾斜が急だった。

崖っぷち、という表現も決して大げさではない。

ブログ主が高所恐怖症気味だという点を差し引いても、急階段には
感じたことのない恐怖を、エレベーターに感じてしまったのだから、
尋常ではない。

このエレベーターの場合、近隣住民の生活福祉の向上に役立つことは、
十分に感じ取れた。

実際、地域の住民らしき韓国人の利用を、何度も目撃した。

さすがに、ここで、ブログ主以外の外国人観光客の姿を目にすることは
なかった。

少なくとも、外国語は一切耳にしなかった。
(終わり)