福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

反り舌音と韓語と矢沢

2021年11月28日 |   〇中・露・越語
韓国語オタクのブログ主がロシア語を学び始めて数年間、解消できずに
ずっと抱き続けてきた疑問があった。

その疑問とは、Ш 」と「Щ 」の発音の違いについて、である。

ブログ主の耳に聞こえるネイティブの発音を、強いてカタカナで表記
すれば、「シャー」と「シヤー」程度の違いにしか区別ができなかった。
(※日本語のテキストではカタカナで「シャー」と「シシャー」のように
区別しているものが多い。韓国ネイバーのロシア語辞典では両者とも
全く同じ「샤」。)

あまりにも不可解なので、ある時期から、個人的に前者を「シュー」、
後者を「シー」と区別することで、とりあえず自分を納得させてきた。

ところが最近、ネット検索途中のふとした偶然をきっかけに、長年抱いて
きたその疑問をきれいに解消することができた。

キーは音声学だった。

音声学的に言えば、ロシア語の「Ш 」(シャー)や「Ж」(ジェー)は
大きく反り舌音に分類される。これを、さらに細かく言えば、「Ш 」は
無声反り舌摩擦音」で「Ж」は「有声反り舌摩擦音」。

そして、ここで言う「Ш 」の「無声反り舌摩擦音」とは、ブログ主にも
なじみのある中国語で言えば「sha」()に近い音になる。

だから、「Ш 」は中国語の「sha」の発音と同じような「反り舌のシャー
(※そらせた舌の舌先と上あごの隙間を摩擦させながら出すシャー。
日本語では「ら」行を発音する時の舌の動きに近いが、舌先を上あごに
つけてはいけない。)。一方、「Щ 」は、ほぼ日本語の発音と同じ
ただのシャー」(舌の上面と上あごの隙間を摩擦させて出すシャー。)と
きっちり区別し、発音すればよいことになる。

ちなみに韓国語の「」(リウル)も同じく反り舌音の仲間だが、こちらは
摩擦音ではなく「そり舌側面接近音」。

結論として(?)、ロシア語も中国語も、主に韓国のネットや韓国語の
テキストを使って学んでいるブログ主としては、「反り舌音」の韓国語
表現くらいは、一つの教養として知っておくべきだと考えた。

「反り舌音」は韓国語で권설음(捲舌音)。固有語表現では
「혀말이소리」と呼ぶ



<追記>

この投稿を機に、当ブログでの自称を「ヲタク」から-ブログ主-
(カッコなし)へと変更することにした。

特に大きな心境の変化があったわけではないが、自称からカッコを
取り除き、もっとシンプルに何の衒い(てらい)もなく、自然体で

オタク道を歩み続けていければ、と考えてのことだ。

せめて、自分の好きなことをする時くらいは、「裸の心」(※)で
いたいものである。

(※イメージしたBGMは矢沢永吉の「SOMEBODY'S NIGHT」)



(終わり)

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