[選び方]
高濃度のセシウムに汚染された稲わらを
牛に食べさせたことから、
事故当初は暫定規制値を超えた牛肉が
全国に出荷されてしまったことがありました。
牧草については検査が実施されており、
また、配合飼料も輸入に頼っているため、
稲わらを食べていない牛ならば比較的安心できます。
しかし、スーパーなどに並んでいる
「国産牛」や「和牛」は、霜降りを入れるために、
配合飼料に稲わらを刻んで混ぜ与えることが多いです。
このため、産地を選んで買い求めたいものですが、
スーパーなどでパック詰めされたものは、
産地の都道府県名までの表記は義務付けられておらず、
「和牛」「国産牛」の表示となっていることが多いです。
しかし、一部には産地名まで表示している店もあるので、
そういったお客に対し誠実な店から買い求めましょう。
また、牛肉の場合、パックに産地名がなくても、
牛肉履歴管理(トレーサビリティ)法により、
国内で生産・販売される牛肉には、容器などに
10桁の個体識別番号表示が義務付けられています。
家畜改良センターのホームページ上で、
この管理番号を入力すれば、出生からと畜までの
履歴が分かるようになっており、産地まで確認できます。
さらに、同ホームページ上では、
「牛肉の放射性物質に関する検索システム」が使え、
個体識別番号から、その牛が汚染された稲わらを
食べたかどうかまでチェックできます。
こちらのリンクをブックマークしておくことをお勧めします◎
↓牛の個体情報識別サービス
https://www.id.nlbc.go.jp/top.html
精肉店で買い求める場合は、店員がきちんと
産地説明をできる誠実な店を選びましょう。
老舗は、安全な産地のブランド牛を一頭買いすることで、
その牛に与えていたエサなども把握して販売している
場合が多いので、信頼できます◎
豚肉が混ぜられている合びき肉は、加工食品の扱いに
なるので、原産地表示をする必要がありません。
このため、スーパーでは買わずに、精肉店で
産地の分かる肉をひいてもらう方が安心です。
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