収穫したオリーブ
オリーブの収穫を
横からそっと眺める。
収穫隊は、朝から休まず
黙々と仕事をしていた。
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始まりを迎えた。
朝9時に向かうと
収穫隊は既に仕事を始めていて、
ブイーンと高枝切りバサミみたいな機械を持った人たちが
黙々と、
オリーブの実を落としている。
私はただただ、
その作業を見つめている。
本当のところは、
手伝いたい気持ち一心なのだけど、
手慣れた収穫隊の作業は
私が中に入っていけば
かえって
足手纏いになる。
ここはひとつ、
見守ることとしよう。
「割に収穫状況は良い方だと思うよ。」
世話役のフランコが
そっと教えてくれた。
私は、ただただ、
この後の搾油を楽しみに
収穫隊を眺めていた。
その日の午後2時
搾油を予定していた、
はずだった…。