トスカーナの海辺で… 2 | 私のイタリア時間

私のイタリア時間

イタリアに住みはじめて、20年もの月日が経ちました。
イタリアでの何気ない日々。流れる時間の中で起こる、ふとした出来事や思い。
このブログでは、そんな日常を1枚の写真と共に書き綴っています。


ある日の空。

覆われた雲の向こうから
輝き続ける太陽の
強い光が
テラスを照らす。


*************************




ずーっと喋り続ける

隣のイタリア人グループの

何がきっかけでそういう話になったのか、

熱い「オリーブオイル」談義が始まった。


さっきまで、

うるさいなぁ…と思っていたのに

私の耳は、

ダンボになった。


「トスカーナのオリーブオイルってさ、高いよねぇ。」

「ウチは夏にサルデーニャに行った時、少しだけ分けてもらったけど、それで十分美味しいって思ったよ。」

「でも、宿の主人は、ピリッとしてガツンとくるのじゃなきゃ、美味しいと言えないって、言ってたよ。」

「私、マイルドな味の方が好きだな。」

「値段が高いのには、それ相応の理由があるんだよ。質の良いエキストラバージンオリーブオイルは、最低でも1リットルあたり10ユーロくらいの金額が作り手にかかっているんだ。スーパーで5ユーロくらいのヤツって、中身が何入っているか知りやしない。ありえないんだよ。」


なかなかの博識ぶりで

熱弁を振るうシニョーレに

しばし沈黙したあと、


「ところで今晩、何食べる???」


話は明後日の方に展開していった。



オリーブオイルが日常に溢れているイタリアでも

本当によく知っているか???というと

案外、知らない人の方が多いと再認識した

イタリア人たちの、オリーブオイル談義は

あっけなく終了したのだけど、

何気にその会話を

ひとり楽しんだのであった。






⬇︎今日もありがとう!



イタリアランキング




最後までお付き合い、どうもありがとうございます。