米雇用統計発表後のNY市場の動き(2022年10月8日)

2022年10月8日

 9月雇用統計は非農業部門雇用者数が予想の25.0万人を上回る26.3万人、失業率も予想の3.7%から改善した3.5%、平均時給は前月比は予想の0.3%と一致、前年同月比は予想を下回る好結果でした。
雇用統計の強い結果を受けて金利上昇とドル買い、NY株は大幅に売られました。

・昨日のNY株は9月雇用統計が非農業部門雇用者数、失業率共に予想を上回る強い結果だったことでFRBの大幅利上げの継続への警戒感から金利上昇と株売りが強まり、また半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が低調な決算だったことやパイデン政権が中国向け半導体生産用工具の輸出をさらに制限すると発表したことでハイテクセクターも売られ、ダウは$630安、ナスも3.80%安の大幅下落となりました。

・日経ナイトは27,100で寄り付き、27,040-180で上下して、21:30の米雇用統計の時は27,170でした。発表直後に27,170から27,010まで急落し、NYタイムに入るとダウ・ナス共に下げ幅を広げていったため04:35には26,640まで下げ幅を拡大し、26,700(-400)▼1.48%で引けました。

・ドル円は雇用統計発表直後に144.61-145.15で大きく上下に振った後は米金利上昇によってドル買いの流れとなりジリ上げが続いて04:10には145.44まで上昇し、145.39でNYクローズとなりました。

・米国10年債権利回りは9月米雇用統計の強い結果を受けてFRBが積極的な金融引き締めを続けるとの見方が強まったため債券が売られて金利は上昇し、3.888%でNYクローズとなりました。

結果
21:30 9月非農業部門雇用者数 予想:+25.0万人 結果:+26.3万人 (前回:+31.5万人)
21:30 9月失業率 予想:3.7% 結果:3.5% (前回:3.7%)
21:30 9月平均時給 (前月比) 予想:+0.3% 結果:+0.3% (前回:+0.3%)
21:30 9月平均時給 (前年同月比) 予想:+5.1% 結果:+5.0% (前回:+5.2%)

 

 

 

先週金曜日のNY株式市場
NY DOW   29,296.79(-630.15)
NASDAQ   10,652.40(-420.91)
・昨日のNY株は9月雇用統計が非農業部門雇用者数、失業率共に予想を上回る強い結果だったことでFRBの大幅利上げの継続への警戒感から金利上昇と株売りが強まり、また半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が低調な決算だったことやパイデン政権が中国向け半導体生産用工具の輸出をさらに制限すると発表したことでハイテクセクターも売られ、ダウは$630安、ナスも3.80%安の大幅下落となりました。

左:DOW-1分足 右:NASDAQ-1分足
 

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

 

日経先物(夜間)
・日経ナイトは27,100で寄り付き、27,040-180で上下して、21:30の米雇用統計の時は27,170でした。発表直後に27,170から27,010まで急落し、NYタイムに入るとダウ・ナス共に下げ幅を広げていったため04:35には26,640まで下げ幅を拡大し、26,700(-400)▼1.48%で引けました。
CME日経225先物は26,715でした。

左:日経先物-5分足 右:日経先物-日足
 

 

 

ドル円(チャートは6:00時点)
・欧州時間序盤は144.75-95で上下し、21:30の雇用統計の時は144.91でした。
発表直後に144.61-145.15で大きく上下に振った後は米金利上昇によってドル買いの流れとなりジリ上げが続いて04:10には145.44まで上昇し、145.39でNYクローズとなりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

 

米国10年債権利回り(チャートは6:00時点)
・9月米雇用統計の強い結果を受けてFRBが積極的な金融引き締めを続けるとの見方が強まったため債券が売られて金利は上昇し、3.888%でNYクローズとなりました。

左:米国10年債権利回り-15分足 右:米国10年債権利回り-日足