日銀政策金利発表後の東京時間のドル円の動き(2022年6月17日)

2022年6月17日

・本日の日銀金融政策決定会合で政策金利は予想通りの現状維持でしたが、前日にスイス国立銀行が予想外の利上げを発表したことで日銀決定会合でもサプライズへの警戒が高まる中での発表だったため、発表直後に急速に円が売られ、その後急落した後再び円が売られる荒っぽい展開となりました。

 

日銀金融政策決定会合の結果
11:43 現状維持

 

 

ドル円(チャートは15:30時点)
・欧州時間はスイス国立銀行や英中銀が利上げを決定したことでスイスフランやポンドなど欧州通貨に対してドル安が進み、また世界経済の減速を警戒したリスク回避の円買い・ドル売りの流れとなり、17:00の134.23から18:30には132.30まで下落し、NYタイムに入ると一段と円買い・ドル売りが進んで00:50には131.49まで下落しました。
その後は131.50-132.30で上下し、132.18でNYクローズとなりました。
・東京時間に入ると積極的に利上げする海外の中銀との差が改めて意識されて円売り・ドル買いの流れとなり11:00には133.44まで上昇しました。
11:43に日銀金融政策決定会合の現状維持の発表があり、133.41から134.56まで115pips急伸しましたが、すぐに反転して11:55には132.74まで急落する激しい動きとなりました。
その後は133.70-134.30の大きな値幅で上下して134.08で15時となりました。

左:ドル円-5分足 右:ドル円-1時間足
 

左:ドル円-日足

 

ユーロドル(チャートは15:30時点)
・欧州時間序盤は1.0380-1.0430で上下し、NYタイムに入ると米長期金利が低下に転じたことやスイスと英国の中央銀行が相次ぎ利上げを発表し、来月には欧州中央銀行も利上げを決める見通しであることからユーロ買い・ドル売りの強い流れとなり、22:00の1.0428から02:50の1.0601まで上げ続け、1.0552でNYクローズとなりました。
・東京時間に入るとジリジリとした下げが続いて12:50には1.0517まで下落し、その後は1.0520近辺での小動きがひたすら続いて、1.0518で15時となりました。

左:ユロドル-5分足 右:ユロドル-1時間足
 

左:ユロドル-日足

 

日本国債(チャートは15:00時点)
・日銀が大規模緩和を維持したことで債券先物が買われて147.85まで上昇しましたが、すぐに押し戻されて147.38で15時となりました。
また、日銀は17日午後に指定した利回りで10年物国債を無制限に買い入れる「指し値オペ(公開市場操作)」を午前に続いて通知しました。通知は2本で、1本は残存期間が7年強で債券先物を決済する際の受渡適格銘柄のうち最も割安な銘柄である10年356回債を対象に、利回りが0.25%となるよう買い入れる。もう1本は対象が10年364回、365回、366回債で、366回債の利回りが0.25%となるよう買い入れます。

左:日本国債先物-5分足 右:日本国債先物-日足
 

 

昨日のNY株式市場
NY DOW   29,927.07(-741.46)
NASDAQ   10,646.10(-453.06)
・昨日のNY株は前日のFOMC後に大幅利上げがインフレ抑制につながるとの期待とイベント通過で買い戻しで上昇した流れは続かず、スイス国立銀行と英中銀が利上げを発表したことで欧米中銀の金融引き締めが景気後退を招くとの警戒から売りが強まりダウは2020年12月以来の3万ドルを割れて$741安、ナスは4.08%安で引けました。

左:DOW-日足 右:NASDAQ-日足
 

 

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