平成26年2月6日朝日新聞3面


【原発事故後、福島地検によって釈放され、再び事件を

起こして服役中の女性(40)がいる。

最初の釈放については福島原発事故も発生し放射能の

影響で不明者を探すのに取り調べが出来なくなり検事さ

んから許可をもらい釈放された。】


こういったことは他にも合ったんだろう。


【釈放問題の発覚時、福島地検は「検事が逃げるために

容疑者を釈放したのでは」と批判を浴びた。

たが少なくとも、加畑貫義と頼金大輔が弁護を担当した

相馬市の殺人事件では、検事が発生時から取り調べを

続けていた。

彼女の釈放も「検事が逃げるため」でなかったことと頼

金は思う。

勾留期限までに起訴できなくなるのが法の定めた。

「まして再犯の恐れがあるから拘束を続けろというのは

法律的にも人権上も間違いだ」】


どうだろう?

「再犯の恐れがあるから拘束を続けろ」

というのも一理ある気がするし、しかも結果的に再び罪を

犯している。

一般的な感覚ならむしろ、「拘束を続けろ」という方が普通

なのかもしれない。


でも刑法や刑事訴訟法は国を縛るという側面がある。

刑法でいうと「罪刑法定主義」というものだ。

どんなに悪いことでも法律で罰する規定がなければ

罰することはできない。

これも一般的にはおかしいかもしれないけれど、法律に

ないものも罰することができてしまうと国のやりたい放題に

なってしまう。

罪刑法定主義もある種、人々が勝ち取った権利でもある。

犯罪者を守るためではなく人々を守るために。


そういう意味で検事が法律の規定を守るということは凄く

重要だ。


まあ結局何がいいたいかというと、批判された福島地検は

批判されるべきでなく、批判した人はここで書いたようなこ

とを考えたうえでも、なお批判しますか?

っていうことです。

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平成26年2月27日読売新聞朝刊11面です。

スマトラ島沖地震

・・・2004年12月26日、インドネシア・スマトラ島西岸沖で起きた

マグニチュード9.1の地震。最大高さ約20メートルに達する大規模

な津波が発生し、インド洋周辺諸国を含め約23万人が死亡。震源地

に近いアチェ州では犠牲者が13万人を超えた。


23万人という犠牲者の数をどれほどの日本人が覚えているのだろう。

原発事故を除けば犠牲者の数は東日本大震災よりも圧倒的に酷い。

自分は全然覚えていなかった。

このインドネシアの地震について思い出したのは、数年前に読んだ

「惨事便乗型資本主義」という本の中でインドネシアの復興の中で

海沿いにリゾート関係の国際資本が入って今まで海沿いに住んでいた

インドネシアの伝統的な漁師の方たちが居場所をなくなったというところ

ぐらい。


この地震をもっとしっかり日本が覚えていれば避難の方法とか高台移転とか

しっかり取り組んでいて東日本大震災の被害ももしかしたら変わったかもしれない。

歴史にもしはないというけれど。


そのインドネシアでは今は若者の失業率が深刻化しているとのこと。

10年経ってやっと震災孤児の問題が落ちついたとのことだ。


ふと思ったけれどあの地震の行方不明者の中で誘拐された人は全くいないんだろうか。


惨事便乗型資本主義のことも含めてこの地震から学ぶことや考えることは

多い気がする。

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平成26年2月24日朝日新聞オピニオン11面「風」から。


チェラロンコン大学教育学部のソムポン準教授は、反政府デモを支持する家庭の子の

変化が顕著だと指摘する。

「ソーシャルメディアの普及でデモ情報が増えた。親の政治色が強まり、子どもも背景

などを知らないまま、感化されている」という。


最近、嫌中・憎韓の本が書店に並んでいるけど子どもたちは少なからず影響を受けている

んだろう。

これは凄く悲しいことやと思う。


記事は続く


デモ集会は音楽あり、出店ありでお祭りのような雰囲気がある。

子どもは大喜びだ。

しかし、舞台上ではヘイトスピーチが延々と続き、大人たちがが

喝采を送る。


日本にもどんどん増えていきそうな話。

楽しい祭りの雰囲気とヘイトスピーチがセットになっていることが怖い。


さらにデモいた女性は言う

「子どもはデモに来て国の実情を知り、正邪、善悪を学ぶのです。」


本気で言っているのだろうか。

正邪、善悪を学ぶのはデモでなく話し合いのはず。というよりこの世に

はっきり正邪、善悪はあるんだろうか。


記事の最後の方


「子どもに最も影響を与えるのは家庭。親が自分の感情を抑制することが

重要だ」

幼い世代に憎しみの種が植えつけられている。大人たちは、そのことに

気づいているだろうか。



私たちは気づいているのだろうか。

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